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ショパン ノクターン9番、13番
全体的にとてもよい演奏でした。近年このような演奏を聞く機会は珍しくなったと思います。近年聞くショパンの演奏はとても産業的ですが、自分自身を表現した演奏だったと思います。
9番。いうことがあるとするなら、まずペダル。特にのstrettoのところ(6小節目、その他何回か)。strettoの終わりのときにペダルを外すことを忘れないように。最初の1回目はよいけれど、毎回になってしまうことは避けたほうがよいでしょう(違ったように弾いたほうがよいでしょう)。既に自分の幻想的な弾き方を持っているので、それを毎回コピーするのは避けたほうがよいです。strettoのところのフェルマータ(16分音符)の過去の録音には長く伸ばしているものもありますが、長くしないほうがよいと思いますし、録音からでなく、自分のフェルマータの長さというものを見つけて下さい。個性を感じる演奏でしたから、自分の演奏を作って下さい。音楽家として、ここはあまり数学的に長さを厳密に意識する必要もないと思います。フェルマータの長さはアルゲリッチ、その他、みんなピアニストによって異なります。
13番のコラールの最初のところ。アルペジオに時間がかかることはわかりますが、ちょっと時間がかかりすぎている気がします。もうちょっと上手に弾けばテンポがきちんとします。先ほどの、感情的で力あふれる演奏はよかっと思いますが、ショパンの曲はチャイコフスキーのコンチェルトのカデンツァとは違います。オクターブはとても上手でしたが、この作曲家としてはやりすぎなかんじもします。バランスという視点でも考えましょう。
Doppio movimentoのところ。私だったらmezzo voceではなく、sotto voceではじめます。mezzo voceは音量というより感覚的なものとして考えてよいでしょう。オクターブの大きなクライマックスの後ですし、この先も長いです。ここで最初から宣言しすぎないようにしましょう。
コラールのところは、コラール感をもっと出しましょう。幻想ポロネーズのコラールのように。25小節目のテンポ丁寧に。コラールのところは時々速くなってしまっているので注意して下さい。30小節目は辛抱強く、そして全ての音を意識して。今は上声部だけが目立ってますが、全体的なハーモニーを意思しましょう。ペダルの踏み変えも注意して。
38小節目のクレッシェンドは、緊張感を作るのは重要ですが、そんなに大きいフォルテが必要だとは思いません。39小節目からはペダルをきちんと切り替えて綺麗に弾きましょう。両手がオクターブでフォルテを弾くと、1つのフォルテも4倍になっていまいますので、「フォルテ」が求めれるところでは大きくなりすぎることがあり注意して下さい。75小節目はペダルを外して少なめに(1声なので)。そのほうが幻想曲風で印象的でしょう。最後は一人ぼっちになる。全般的に、クライマックスをどうするか、曲を演奏するときには計画的に考えて下さい。
ブラームス:ヘンデル変奏曲 
最初のアリアについて。テーマはブラームスではなくてヘンデルのものです。演奏するときは、どちら風で弾くかがポイントです(正解はないので自分で決める必要があります)。私はここはヘンデル風に弾いてもいいと思います。今後、ブラームスはたくさん出てくるので。バロック風で弾く場合、アリアの左手はレガート風にならないように、ポン・ポンと弾きましょう。
第1変奏もまだバロック風でよいかと思います。音量の変化もそんなに大きくしないほうがよいでしょう。poco f です。クレッシェンドは自然に。
第2変奏はポリフォニー。右手に偏らず左手も意識して。
第3変奏右手と左手の会話。ただ必ずしも女性から始まるわけではないので注意しましょう。
第4変奏もう少しゆっくりでよいでしょうし、ゆっくりのほうが実は難しいのです。左手の弾き方に注意して下さい。八分休符のところでは手を離して。
この変奏曲を弾くときには、ブラームスからテンポを速くしすぎないように、と言われている思いで演奏して下さい。





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