当日、レッスンの通訳を務めてくださった村上雄介氏の訳によるものです。

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1. ベートーヴェン 変奏曲 op.34
とても新鮮で自然な演奏でした。
聴いていて時々思ったことは、自分の指に確信を持たずに弾いているのではないかということです。確かな指を持っているのですから、全てのパッセージを弾く時にペダルの量をもう少し減らしたほうがよいでしょう。特に長いパッセージを弾くときに、ちょっと怖がっていてペダルを多用する印象を受けました。これは音楽にとっては失われることも多く、残念なことです。
テーマはよかったです。
第1変奏: 特に休符が書いてあるところではペダルを外しましょう。また、左手が少し重たいです(自身で認識していると思います)。
指で鍵盤を押さないようにしましょう。耳を使い、p の音量で、優雅な音楽を目指しましょう。かといって、遅くなりすぎず、動きを持ち、怠惰な動きになってしまわないようにしましょう。ペダルを使わずに弾くことで、形がはっきり見えるようになります。今回も、外して弾いたときは、よく音を聞いてコントロールが出来ていたと思います。この音楽にはそれほどペダルが必要ではないと思いますし、外したほうが案外簡単に弾けるものです。
右手の14小節目はスタッカートではありませんので注意して下さい。11小節目の左手はスタッカートです。16~17小節目のクレッシェンド、フォルテ、ピアノに注意。18小節目からのパッセージはピアノです。最後の部分が一番速い部分ですが、この速さで最初をスタートしましょう。
第2変奏:最後のアルペジオはもっと上手に弾けるはずです。4小節目のアルペジオのユニゾンは左手に問題があります。この変奏の最初はスタッカートですが、10小節目以降のパッセージはスタッカートではありません。アルペジオは耳を使い、緊張せず、楽に弾いて下さい。
第3変奏:長いスラーの意味を感じて、長いフレーズを作りましょう。両手で弾くときは、左手を聞くようにして下さい。9小節目のアルペジオは、第2変奏と同じです。両手で弾くときに、そのアルペジオを意識するようにして下さい。意識は、少し早めにしたほうがよいでしょう。(何事も計画的に考えるようにするとよいです)
第4変奏:メヌエットの意味はテンポではなく古い時代のゆっくりめな踊り(1,2,3)であることを意識しましょう。最初のアウフタクトをテンポの中でイメージしましょう(小節によって、速い・遅いがないように)。特に速くなりすぎないように気をつける必要があります。(速いスピードで練習するのもやめましょう)。楽譜にあるスタッカート、レガートを意識するのようにしましょう。
第5変奏:マーチを意識して。ペダルに気をつけましょう。
第6変奏:アレグレットなので、アレグロになりすぎないように。ドルチェで。コーダの左手休符ではペダルを外しましょう。左手のスタッカートに注意しましょう。Adagio Moltoの前はフェルマータの上で動くので、速くなりすぎずゆっくり、静かに弾きましょう。アダージョは遅すぎました。速くて難しそうなところもありますが、呼吸をしながらリラックスして怖がらずに弾きましょう。Adagio Moltoから7小節目は左手の美しい音楽(クリスマスのような)を聞きましょう。右手が難所なら左手を見ると解決することもあります(例:ショパンのエチュード、木枯らしなど)。
全体的によい音でした。技術的な難所では、そのことばかりを考えず。普段からペダルを外す練習をすると、もっと上手になるでしょう。
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