自分の演奏をいつも見つめ、それがどういう演奏なのか?良いところ悪いところはどこか?出来ている出来ていないことは何か?と考えることはピアノを志す人間にとって永遠に終わることはないと思います。

 

そのためには、幅広い知識、あらゆる方向から見た鋭い感受性を養っていかねばならず、それによって、結果として1つの物差しが出来上がると思うのです。

 

そこには聴く力、要するに耳が大きく関与しており、その耳が出来上がらなければ物差しはできません。

 

私の下へ弟子入りすると、一番私が生徒たちに要求することの1つかもしれません。

 

それには、時間というものが必要であり、わかったと思っては、いやいやまだわかってなかったと実感することの繰り返しであり、私の生徒たちはいばらの道を歩んでいるのです。

 

(あなたはまだ、これがわかっていないよ!)と私は私の心の中で思うことが多々あります。

 

それを優しくオブラートにくるんで、遠回しに示唆すると

 

「あ~そうですね!」

 

と答えが返ってきますが、多くの場合、私の本当の意味は分かっていないのです。()

 

ちょっと意地悪かもしれませんが、そのような中から自分自身で悩んで悩んで何か、新しい領域に、気が付いてみると到達するのです。

 

そのくらいでなくては、実力は身に付きません。(了)





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