昨日のレッスンでのことです。生徒は桐朋の4年生。基本の発声を学ぶためにシューマンの子供の情景を持ってきたのですが。
1曲目の「見知らぬ国と人々」。素朴ですが本当に良い曲です。大学生にとっては、なんてことない曲なのですが、それを本当に美しく響かせることは実は大変難しいことであり苦戦していました。
特に5の指で弾く音の時に、指かかたまってしまい、音もかたまるということになってしまい、いわゆるレガートにならないのです。
1つにシューマンの作曲した音の配置に、その難しさの原因があると感じました。ショパンを弾く時のように全部の音を鳴らしても、共鳴し合わないのです。
このことは他の作曲家、それはショパンのピアニズムではないチェルニーのピアニズムでピアノを弾いていた作曲家たちの作品においても同様のことが生じます。
それにしても、このようなことが出来ている演奏家。実は世界を見渡してもほんの一握りの演奏家しか行ってないことであり、まして日本の演奏家や教育現場では、このようなことを問題視さえもしていないのが現状です。
どんなに音が少ない作品、小品でもよいのですが、それを本当のレガートで弾くことを身に着けることは大切なことですし、この日本においても、そのような教育が広がり、素晴らしい演奏家がたくさん生まれてほしいものです。
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