先日、ある生徒の演奏を聴いていて、観ていて何かが違う!と感じ、1の指を打鍵したときの状態をよくよく観察してみると、私の行っているポジションと違うことを発見しました。
私は常々、2から5の指の場合、それぞれの指の第3関節の内側(手のひら側)に支点を取るように言っています。言い換えるならば音符が指先にあるのではなく指の付け根の関節の手のひら側にあるように、音符を手のひらから指先に出さないよう指示しています。
しかし、よくよく考えてみますと、1の指だけは別の位置(横に)に生えているわけですから、普通に打鍵すると、1の指の第2関節や第3関節の下で支えることになります。この場合、鍵盤に指を押しつけることになってしまいますし、ほかの指が手のひらの中に支点があるのに対して、1の指だけが外側に支点が出来てしまうことになります。
このことについて、私自身も深く考え生徒に指示したことはなく、私自身も気がついたら自然に行っていたことなのですが、手のひら側の1の指と2の指の第3関節の間に支点を作っていることでした。
そのように支点を作ると、1の指が比較的高い位置にくることになり、1の指が柱のように立て気味になり、手のひら 全体が鍵盤に対して高い位置に来ます。そのような状態を基本のポジションとして弾いて行くことにより、いわゆる、重力奏法と呼ばれる弾き方になるということを再認識しました。
1の指の使い方は非常に難しく、他の指の足を引っ張ることに多々なりますが、このように使うことにより、自然に重みが乗った状態を維持することができ、響きも一層鳴り響くことになります。
※友人からの指摘で、第1関節と第3関節の認識が逆でした。指の付け根の関節は第3関節であり、訂正いたしました。