ディーナ・ヨッフェ先生
一昨日、ヨッフェ先生から別件でメールが来ました。
遣り取りしている中で、ヨッフェ先生が来年度のワルシャワで開かれるショパン国際コンクールに審査員で招待されていることが書かれていました。
そして、「あなたの生徒の中でショパン弾きをたくさんコンクールに出して!!!!!」とおちゃめに書いてありました。
ショパン弾き。
ショパン弾きとは、どんな演奏をするピアニストだろうか?
ダニール・トリフォノフ???
と考えてしまいました。
確かに、私の生徒の中にも、これぞショパンだ!と思える人材は数人いますが、それは私が思っているだけのことで、主観的にすぎないのです。
前回のコンクールではロシア勢が圧勝でした。
1975年度の第9回で第2位を受賞したヨッフェ先生ですが、第1位になったツィメルマンの先生であるヤシンスキ先生から、本当の第1位はあなたです!と言ってもらえたヨッフェ先生。
今でこそ、巨匠と呼ばれるツィメルマンが第1位でなかったら、ヨッフェ先生の人生は大きく変わっていたのかもしれません。
昔、私が留学中に、私の友人がザルツブルクのマスタークラスにいらっしゃっているヤシンスキ先生に「ポーランド人の弾くマズルカは土臭くて、ロシア人の弾くマズルカはエレガントですが、どちらがショパンらしいのでしょうか?」と尋ねました。
ヤシンスキ先生曰く「どちらのマズルカもショパンらしい」とお答えくださったそうです。
ショパン弾きと言われるようなマズルカが弾けなくては・・・と思いをあらたに、さて?私の生徒の中で、誰をショパンコンクールに向けてレッスンするべきか?と思いを巡らしています。
私の主観ではなく、コンクールに出た時に恥じないショパンを演奏してくれるのを期待して。
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