最近、特に新しい生徒たちのことを考えたときに思うことがあります。



様々な事柄をクリアーして、いろいろな幸運とも呼ぶべきことが重ならなければ、ロシアピアニズムの奏法で演奏ができるようにはならないということです。



第1段階として、最初のレッスンで倍音が聴こえるか聴こえないか?ということが重要になります。私も含め、ロシア人の先生のレッスンを初めて受けた時に、その独特の響き、音の色が見えるかどうかで、その先生のレッスンを受けてみたいか?どうかが決まってしまうように思います。ただ、中には、当初は聴こえなくても、数か月ののちに、だんだん聴こえるようになるという例はたくさんあります。



第2段階として、その先生が、そのテクニックの基礎から教えてくれる先生なのか?ということがあります。多くのロシアピアニズムの奏法の先生方は、基礎から教えるということなど、正直面倒なことですから、やる方は少ないようです。ですから、多くの若い日本人ピアニストたちが、モスクワや他の国でロシア人の先生に師事しても、そのほとんどは何も教えられずに帰国、ロシア独特の美しく、そして合理的な奏法が身についている人は、残念ながらまだまだ少数と言わざるを得ません。



第3段階として、基礎から教えてくださるような先生に幸運にも師事できたとしても、その先生と生徒の間の相性というものがあります。どんなに良いことを習って、教えられても、いろいろな条件がクリアーされなければ、レッスンは続きません。



第4段階として、受け取る側の生徒の問題があると思います。1からやり直すという強い熱意、憧れの響きが頭の中に鳴っていて、それを一生かけて追い求めていく忍耐がなければ、ロシアピアニズムの響きは手に入れられません。



以上のようなことがクリアーされて、やっと身につくことができる、これはある意味で、様々な幸運が重ならなければ、達成されない、実に困難な道であると思う今日この頃です。 


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