ロシアピアニズムの奏法に変えたことによって、以前の奏法で弾いていた時とは違う様々な変化があります。



今日はその1つを申し上げます。



一般にピアノという楽器は、調律された状態であろうが、くるった状態であろうが、その音程は、その楽器の状態により、弾いた音は弾いた音の音程でしか鳴りません。これは事実だと思います。



ただし、ロシアピアニズムの奏法で弾かれた音は、ちょっと違うのです。



それは、倍音が豊かに鳴り響いていることが1つの特徴でもあり、前提なのですが、同じ状態の楽器であるにもかかわらず、タッチによって倍音の響きの伸び方を変えることが出来るのです。言い換えるならば、「伸びた音の行方」をタッチによって変えることが出来るのです。



例えば非常に速いスピードで直線的に音を飛ばす、それとは逆に、曲線を描くように響きのグラデーションを伴って変化させる、強弱に関係なく、音のスピードを変化させる、などなど、挙げればきりがなく現代の完成された楽器の特性を最も引き出すことが可能な奏法なのです。



そのような変化の1つに、嘘だと思う方もいらっしゃると思いますが、同じ楽器の同じ状態の同じ音を弾いた時に、音程を低めにも高めにも、そう、まるで声楽家のようにコントロールも出来てしまうのです。



これには、先ほども申し上げましたように、倍音が豊かに鳴り響いている状態に調律された楽器であり、そして、実際に倍音豊かに響くタッチで弾かれた時のみ可能なことなのですが。



このことは、私自身も耳の錯覚かと最初は疑いましたが、どうやら錯覚ではなく、確かに音程を低めにも高めにもコントロールすることが出来るようになったのです。



声楽的発想により、作品の中で音を高めに取りたい時や低めに取りたい時があるのですが、まさか!ピアノという楽器でそれが可能であるということは思いもよりませんでした。



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