私自身が思い当たりますし、古い付き合いの友人からも指摘されたことなのですが、私は、教育活動を主としながらも、私自身が追い求め続け、そして、ある程度の領域ではありますが到達できたことは、今では本国、ロシアでも失われつつある、ロシアの伝統の復元ではないか?ということなのです。



さかのぼれば、ロマン派の時代に大きく開花したピアノ芸術、中でもフレデリック・ショパンのピアニズム、彼の残したピアニズム、功績は偉大であり、その流れがドビュッシーやスクリャービンへと受け継がれ、偉大なるロシアのピアニズム、とりわけゲンリッヒ・ネイガウスに受け継がれていたのではないか?と思うのです。



ゲンリッヒ・ネイガウスの古い録音を聴いていますと、音楽そのものはもちろんのこと、1つのフレーズ、そして1音1音に極限のロマンティシズムを感じることが出来ます。



この流れは、大きな意味で捉えますと、1950年代あたりまでで途切れてしまったと言っても過言ではなく、その伝統を受け継いでいるピアニストは、現在は残念ながらごく少数に限られてしまったと思います。



私は、日本人であり、日本に住んでいる、一教師に過ぎないのですが、正に時空を超えて、私自身がそのピアニズムに惹かれ、それを追い続け、その伝統を、この異国、日本において、現代に蘇らすべく、日々、修業をし、それを生徒に受け継がせるべく行っていることは、正にゲンリッヒ・ネイガウスに受け継がれたロマン派のピアニズムの復元なのかもしれない?と恥ずかしながら思うようになりました。



このことは、私自身が自己満足して終わっては意味がなく、私の生徒たちはもとより、その生徒の生徒である孫弟子、あるいは、私はもうこの世にいないであろう遠い未来に、日本の世の中に少しでも認知されることがあるとすれば、こんなに幸せなことはないと思います。 


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