ある日、私が以前掲載した記事をもとに生徒の1人と話しておりました。



その生徒曰く、私が研究してたどり着いたピアニズムというのは、確かにロシアを基にしたものだけれでも、ロシアという範囲を超えている。



なぜならば、同じロシアでも、基音をレガートとするピアニストもいるし、私のように倍音でレガートを作ることを基本とするピアニスト(特にナウモフ系列が同じ音作りをしている)もいる。ロシア人ピアニストでもいろいろなタイプがいるということ。



それ(私がたどり着き、教えてきたピアニズム)に名前を付けるとすれば「ロシアピアニズム」と言えるかもしれないけれど、「ロシアピアニズム」という響きで納まるものでもない。やはり、ロシアピアニズムを基にした、もっとオリジナル性のあるピアニズムだと思う。



だから、「大野ピアノ・メソッド」と命名したのは良かったと思うし、現にネルセシアン先生やヨッフェ先生も言ってたが、「ロシアピアニズム」や「ロシアンテクニック」という1つにまとめられる概念のものは存在しない。そういう考え方は間違っているということ。



それが良いものであれば、名前なんてつけられるものでもない。だから、私がたどり着き、教えているピアニズムが良いものであるから、お二人とも認めて下さっている。日本では、それが何なのかがわからないから、便宜上「ロシアピアニズム」と名乗らざるを得ない。



というのが彼女の発言した大まかな感じでした。私は、彼女の発言は的を得ていると実感しました。



そうなんです!「ロシア人ピアニスト達に共通する要素とドイツ的な楽譜の読み方を基に小柄な日本人でもできる、合理的で美しい音を追求した普遍性のあるインターナショナルな香りを求めるピアニズム」という何ともまどろっこしい長い名前になってしまうのが正直なところなのかもしれません。まぁ、略して「現代ピアノ奏法」ということばをつかうときもありますが。



ですから、「ロシアピアニズム」や「ネイガウス流」という言葉は、言ってしまえば便宜上、この日本で、あくまでもイメージしてもらうために使わざるを得ない言葉であって、その本質は、そのような言葉では言い表せない、色々なピアニスト達から影響を受けたオリジナルなピアニズムであるということです。


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