居酒屋は、楽しくお酒を飲むところですから、皆さん話がはずみます。人が増えれば増えるほど、話声は大きくなっていきます。そこでまた話そうとすると聞こえないわけですから、もっと大きな声で話すことになり、結果として店の中は、人の声であふれかえってしまいます。まるで好き勝手に合唱でもしているかのごとくにです!(笑)



その状態と同じことが、中学生位の若い生徒に多いのですが、バッハの平均律のフーガの演奏でも生じることがあるのです。



曲が進んでいくうちに、だんだん声部が増えていき、最終的に収拾がつかなくなるほど、演奏が膨らみ過ぎてしまう、新しくテーマが出てきたから、もっと大きく!もっと大きく!というような現象を、若い生徒の演奏から感じることが多々あります。



私は、この状態を指して「居酒屋」状態と言います。(笑)



ですから、曲全体の構造をよく見極め、節を作って仕切り直しをすること、調性により、全く違った音色、音量が必要であり、先に挙げたような状態にならないようにしなければなりません。



なにがなんだか、わけがわからない音の洪水状態、「居酒屋」状態で弾いてしまうということは、要するに耳が全声部を聴けていないのでしょう。

これは耳の問題でもあり、頭の問題とも言え、決して指の問題ではありません。確かに若い学生が、ポリフォニーの作品を弾くということは難しいのですが、ポリフォニーの作品に慣れるというか、たくさん弾くことによって感じることが出来るようになる感覚というものがあるのです。



これは、若い学生に限らず、大人のアマチュアの方にもお勧めしますが、とにかくポリフォニーの作品、特にバッハのフーガを弾くこと、これはすべての作品を弾く上で重要だと言っても過言ではありません。



バッハを弾く感覚を知ることにより、私は音楽上の、演奏上の問題の殆どが解決されるのではないか?と近頃感じてきました。


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