これは、もしかしたら生まれ持っての才能が関係してくるのかもしれませんが、なぜならば、私は昔から初見は得意でも、移調が苦手であり、授業で何度やっても出来るようにならなかったからです。1クラス20人の授業でしたが、移調が出来ないのは私1人という、なんとも恥ずかしい経験でした。
それはさておき、初見についてですが、先ほど得意であると申しましたが、それは昔の話で、動体視力が落ちてきた今は、昔のようには出来なくなったのも事実です。現に楽譜を追うのもつらくなり、眼鏡なしではシャープかナチュラルかの判別もできなくなりましたので。
ですから、あくまでも私の若い時、子供のころからの習慣をお話しします。
まず、子供の頃でしたから、いわゆる「珠玉のアルバム」のようなレコードを買ってもらい、よく聴いていたものです。そして、興味のある曲があると、全音のピースの楽譜を買ってもらい、好き勝手に譜読みをして、遊び感覚で弾いていました。もちろんレッスンに持っていく曲ではありません。記憶は定かではありませんが、メトードローズをやっているくせに、ショパンの別れの曲などを勝手に家で弾いている生意気なガキでした。(笑)
今から思えば、楽譜の読み方はめちゃくちゃだったと思いますが、耳からその曲に入っていますので、なんてこともなく譜読みをしていたと思います。とにかく、興味のある曲は片っ端から楽譜を買ってもらい、どんどん自発的に弾いていました。その習慣は、その後専門的に勉強するようになってもおさまらず、実際にレッスンに持っていく曲とは別に、私にとって流行りの曲というものがいつもあり、同時に並行して弾いていたものです。
もともと遊び感覚で始めた、譜読みの習慣が結果として初見能力に結びついたのではないか?と感じます。
ですから、初見に限らず、広く音楽を知るという意味でも、自分の本来学習している曲だけではなく、どんどん勝手に聴いて、楽譜を買い弾くことは大切に思います。
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