マルタ・アルゲリッチが、どのようにして弾いているのか?皆さんおわかりになりますか?
日本で一般的に習う弾き方とは全く違います。だから、70歳になっても弾けるのです。
世界のピアノ奏法は、非常に大雑把にわけて、日本で主流となる「ドイツ流の奏法」「フランス流の奏法」、そして「ロシア流の奏法」に分類できます。
アルゲリッチの音楽はロシア的ではないと個人的には感じますが、興味深いことに、奏法は「ロシア流の奏法」に分類できると思います。アルゲリッチのように、国籍はアルゼンチンで、早くから西ヨーロッパに移住というピアニストでも、ロシアで教育を受けていなくても、「ロシア流の奏法」で弾いているピアニストは、案外多いのです。
ちなみに日本人ピアニストの奏法は、8割以上が「ドイツ流の奏法」、2割が「フランス流の奏法」だと感じます。日本で「ロシア流の奏法」で弾いているピアニストは、現在1割以下にとどまっていると思います。
「ロシア流の奏法」の特徴は音色の豊かさと最も合理的ということが挙げられます。
それでは、アルゲリッチの奏法を紐解いてみましょう。まず、鍵盤の対して手のひらの構えが左右外側(約45度)、逆ハの字に構えています。これにより、外側の指4,5に重心がかかります。ですから1,2,3の指はいつも自由な状態になります。「ドイツ流の奏法」や「フランス流の奏法」では、弾いている指そのものが重心となりますから、大きく違います。
次にアルゲリッチは、前腕(肘から手首までの部分)の下の筋肉で腕を持ち上げています。これは「ロシア流の奏法」以外は力を抜いて弾くので、やはり大きな違いです。こうすることにより、腕の重みが指先まで伝わり、いわゆる「重力奏法」と呼ばれる奏法になります。この重みが乗った状態で弾いた方が、打鍵のスピードが速くなり楽器そのもののハンマーのスピードも速くなります。よって響きが豊かになります。
次に指の動かし方についてお話します。「ロシア流の奏法」以外の奏法は、指を上にあげる筋肉(伸筋)と指を曲げる筋肉(屈筋)の両方を遣いますが、「ロシア流の奏法」では、前腕にある屈筋のみを使うと言っても過言ではありません。このことはロシア人全員おこなっていることではありません。むしろ前腕にある伸筋も使っているロシア人の方が多いと感じますが。
「ロシア流の奏法」の特徴は音色の豊かさと最も合理的ということが挙げられます。
それでは、アルゲリッチの奏法を紐解いてみましょう。まず、鍵盤の対して手のひらの構えが左右外側(約45度)、逆ハの字に構えています。これにより、外側の指4,5に重心がかかります。ですから1,2,3の指はいつも自由な状態になります。「ドイツ流の奏法」や「フランス流の奏法」では、弾いている指そのものが重心となりますから、大きく違います。
次にアルゲリッチは、前腕(肘から手首までの部分)の下の筋肉で腕を持ち上げています。これは「ロシア流の奏法」以外は力を抜いて弾くので、やはり大きな違いです。こうすることにより、腕の重みが指先まで伝わり、いわゆる「重力奏法」と呼ばれる奏法になります。この重みが乗った状態で弾いた方が、打鍵のスピードが速くなり楽器そのもののハンマーのスピードも速くなります。よって響きが豊かになります。
次に指の動かし方についてお話します。「ロシア流の奏法」以外の奏法は、指を上にあげる筋肉(伸筋)と指を曲げる筋肉(屈筋)の両方を遣いますが、「ロシア流の奏法」では、前腕にある屈筋のみを使うと言っても過言ではありません。このことはロシア人全員おこなっていることではありません。むしろ前腕にある伸筋も使っているロシア人の方が多いと感じますが。
人間の手は物をつかむように出来ていますから、ごくごく自然なことですね。もし、前腕にある伸筋を使わねばならないとすると、指の独立性が要求されてしまいます。これは生まれ持った手の性により個人差があり、どのように訓練しても独立はしません。ですから、前腕にある屈筋のみで弾いた方が、明らかに楽に弾けるのです。
次に指の支えの違いですが、「ロシア流の奏法」以外の奏法では、関節で支えます。それに対して「ロシア流の奏法」では手首の腱で支えます。これにより、「ロシア流の奏法」以外の奏法では、指の角度がおおよそ決まってしまい、その角度以外では弾けませんが、腱で支える場合は、指を曲げようが伸ばそうが自由自在の角度で弾くことが出来ます。これは音色を変える上で、実に重要になります。指の支点を指先から肘の内側まで、その音色によって変えますので、支点をどこにするかによって指の角度も変わり、結果として音色が変わります。要するに、支点は縦に移動するという概念が生まれますので「ロシア流の奏法」では前腕の重みを使うことができ、それ以外の奏法では手首を固定してしまいますので、手首から先だけで弾くことになりますので指の動きに頼らざるを得なくなります。
以前にもお話ししましたが、関節で支えるということは、生まれ持って硬い関節でないと、上手く弾けません。どんなに鍛えても関節は強くなりません。また、指の独立も腱の関係により、どんなにトレーニングを積んでも良くはなりません。これは、私の友人、医学博士の岡崎史子氏も同意見です。硬い関節で、決まった角度で弾くと音色の変化はできません。ちなみにアルゲリッチの指の関節は、非常に柔らかく、力を抜いた時には、指先が逆側へそっくり返ります。それでも弾けるのは、手首のが強いからです。
以上が、マルタ・アルゲリッチの奏法であり、この使い方をしているからこそ、こんなに自由に魅力的に弾けるのです。日本で行われている、教えられている奏法とは根本的に違います。これは、例えばイーヴォ・ポゴレリチやダン・タイ・ソン、ラン・ランなどロシア人でなくても行っている奏法です。

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次に指の支えの違いですが、「ロシア流の奏法」以外の奏法では、関節で支えます。それに対して「ロシア流の奏法」では手首の腱で支えます。これにより、「ロシア流の奏法」以外の奏法では、指の角度がおおよそ決まってしまい、その角度以外では弾けませんが、腱で支える場合は、指を曲げようが伸ばそうが自由自在の角度で弾くことが出来ます。これは音色を変える上で、実に重要になります。指の支点を指先から肘の内側まで、その音色によって変えますので、支点をどこにするかによって指の角度も変わり、結果として音色が変わります。要するに、支点は縦に移動するという概念が生まれますので「ロシア流の奏法」では前腕の重みを使うことができ、それ以外の奏法では手首を固定してしまいますので、手首から先だけで弾くことになりますので指の動きに頼らざるを得なくなります。
以前にもお話ししましたが、関節で支えるということは、生まれ持って硬い関節でないと、上手く弾けません。どんなに鍛えても関節は強くなりません。また、指の独立も腱の関係により、どんなにトレーニングを積んでも良くはなりません。これは、私の友人、医学博士の岡崎史子氏も同意見です。硬い関節で、決まった角度で弾くと音色の変化はできません。ちなみにアルゲリッチの指の関節は、非常に柔らかく、力を抜いた時には、指先が逆側へそっくり返ります。それでも弾けるのは、手首のが強いからです。
以上が、マルタ・アルゲリッチの奏法であり、この使い方をしているからこそ、こんなに自由に魅力的に弾けるのです。日本で行われている、教えられている奏法とは根本的に違います。これは、例えばイーヴォ・ポゴレリチやダン・タイ・ソン、ラン・ランなどロシア人でなくても行っている奏法です。
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