私の今までの教師生活は、大学生を中心にレッスンをしてきましたが、先日、縁あって小学校2年生の男の子のレッスンを初めてしました。
少々不安もありましたが、お母様の達てのご希望ですし、そのためにわざわざ名古屋から東京までみえられることもあり、勇気を持って(笑)承諾しました。
実際にお母様とともにみえたK君、笑顔が絶えない、くったくのない性格で、まだまだあどけなさが残っていますが、とても素直なお子さんで、補助ペダルも直接取り付けるタイプのものを持参し、慣れた手つきで手際よく装着完了!
なんだか、スタインウェイのフルコンに補助ペダルが付いているのが妙に新鮮でした!(笑)
ジュースを飲みながら、ちょっとした雑談をし、いざレッスン開始!
「今日は何を持ってきた?」
「インヴェンションと・・・モーツァルトのソナタ・・・ショパンのマズルカ・・・ドビュッシーの子供の領分!」
というような具合で始まり、モーツァルト以外のすべてを弾いて聴かせてもらいました。
その演奏は、子供らしさが良い意味である、それでいて非常に音楽的センスのある演奏で、私は正直、驚きました。
そして、そこからの私はエンジン全開!!!(笑)
「K君の演奏はとてもいいよ!、でもね、今から先生の言うことはK君にとって新しいことを言わなければならなくて、もし日本にピアノの先生が1000人いるとしたら、999人の先生は言わないことなんだけどね・・・」
手の筋肉の説明から始まり、どこの筋肉をどのように使うのか?姿勢は身体のどこで上半身を支えるのか?などなど言ってみると、一生懸命考えながら試している様子。
そして、基本的な身体や腕、手の使い方の説明の後は、耳を開かせ、音を聴きわけることのレッスンに移行しました。
1音を出させ、そのままの状態で、私の手をK君の手のひらの中にすっと入れてみると、響きがうねることに驚いた様子で、手のひらの中にも響きがあるということを教え、その響きが手のひらから逃げていかないように大切に保った状態で弾くことを指示。
試しに、そのままインヴェンションを弾かせてみたところ、びっくり!!!
まるでタチアナ・ニコラーエワ先生のような響きが出たのです!!!
正直なところ、そこらの音大生より素晴らしい響きのレガートができ、1音1音が立体的で密度のある、艶やかな響きで弾ききりました!!!
総じて、子供も大人も関係なく、同じようにレッスンというものが成立することに、我ながら驚きましたし、安堵もしました。
あっという間の2時間でしたが、とても満足のいく気持ちの良い気分でレッスンを終えることが出来ました。
K君はお母様と一緒に、帰りに銀座のヤマハにより、早速ニコラーエワ先生のインヴェンションのCDを買って帰途についたようです。
音楽の力というものは偉大で、たとえ大人と子供であっても、音楽という共通言語を通して、共に分かち合えるという喜びを感じることができました。
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