昨今の若い学生たちに感じるのは、夢がなく、自分の将来を非常に現実的に捉えていることです。
少々、お恥ずかしい話になりますが、私がまだ中学生だった頃、学校から帰ってくると、練習の合間に、マルタ・アルゲリッチのショパンのピアノコンツェルト1番をよく聴きながら、彼女のように弾けることを夢見て、将来はヨーロッパに住み、アルゲリッチと同じ黄色いレーベルのドイツ・グラモフォンからレコードを出すと本気で思っていたものです。
もちろん現実は、そうはなりませんでしたが。(笑)
私が子供のころと違って、現在の社会情勢がそうさせるのか?若い学生たちの考え方はもちろん、演奏の傾向に対しても、何か?妙に冷めているというか、現実的であるような気がしてなりません。
例えば、自分はこう弾きたいんだ!という強い意志であり、自分の持っているテクニックを超えて伝わってくる、音楽に対する情熱のようなもの、それは、場合によっては、演奏が破たんしてしまうかもしれないほど、内側に大きく膨れ上がる何か?が欲しいのです。
私個人の印象としましては、15年ほど前の生徒たちの演奏には、その情熱や夢が、溢れんばかりにあったのを覚えています。
この15年で時代は変わり、あの頃の生徒たちのような演奏を聴くことは稀で、皆、安全運転の演奏に陥っているように感じてしまうのが残念です。
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