作品10-5 変ト長調
この曲の技術的な基本は、右手の場合、外側の指4,5に重心を置いて、手首で呼吸しながら弾いていくことです。ですから、最初の音Gesは強拍ですが、技術的な意味では弱拍になり、次の音Gesの方が強拍になるという、ショパン独特の表現になっています。一方、1,2の指は脱力して触れるだけというのが基本になります。
左手の基本は、右手とは逆に、1の指に重心をおきます。ですから、1の指の付け根の手首の部分で下から持ち上げるように支えながら、押し付けるのではなく、弾いた瞬間に手首から前腕の重みを逃がさなければなりません。

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