作品10-2 イ短調

この曲の特徴は、3,4,5の指で半音階を弾きながら、1,2の指で同時に和音をひかなければなりません。3,4,5の指の腱が比較的独立している方は、苦も無く弾いてしまうでしょうが、一般的には、それぞれの腱は独立していません。よって困難であるわけです。

まず、1の指の付け根の手首の辺りを軽く上に持ち上げ、その部分で下から手全体を支えます。それにより、最初の最高音の音A(私の場合は)5の指に重心がかかります。そのときに手のひらの鍵盤に対する角度が、並行ではなく右側に少し手首から傾いた状態になります。言い換えれば1の指がほんの少し、鍵盤の蓋側(前方)に移動した状態です。したがって、肘も同様に内側に移動し伸びた感じになります。

A-Ais-H-Cと弾いていくときに、出来るだけ脱力して、軽く鍵盤にもたれるだけでいいのです。決してしっかり弾いてはいけません。

その際、手首の動きが重要かつ困難さを回避してくれます。最初の和音C-E-Aを弾くときに手首が鍵盤の蓋の方向(前方)にほんの少しだけ動かして、腕の重みを逃がします。そのはずみでAからHまでの3つの音を弾いてしまいます。そして次の音Cは5にもどりますから、必然的に手首が手前に戻ります。その連続運動で弾いていくのです。

第2小節、4拍目の内声C-Eの和音、第4小節、2拍目の内声Dis、3拍目のE、4拍目のD-Gisの和音は左手で。

19小節から第23小節あたりまでの右手は、手を広げなければならず、技術的に困難です。特に4の指の内側の筋肉で支えなければ、脱力を維持できません。ですから、どんな指の角度でも弾けるように指の内側の筋肉を鍛えなければなりません。

左手で重要なのは、1拍目の音を強拍として捉えるのではなく、2拍目の和音に表情を持たせて次の3泊目につないでいく、同様に4拍目から第2小節目の1拍目につないでいくように弾くことにより、音楽的な表情がついてくると思います。

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