R.シュトラウスのオペラ「ばらの騎士」のファイナルトリオは美しいと聞いていましたので、興味を持ってはある演奏をYoutubeで聴いていました。美しいということだけはわかるのですが、構造がなかなか見えてこないのです。人間の耳は2声だったら簡単に聴きとれて理解できるのでしょうが、3声は、しかも皆女性なのでなかなか聴きとれないものだと実感しました。これが、例えば時を同じくしてブラームスのピアノトリオ作品8を聴いたのですが、それぞれ楽器も違うし音域が違うのでわかりやすいと思いました。

余談ですが、R.シュトラウスの「ばらの騎士」をカルロス・クライバー指揮のウィーンでのライヴのDVDを見たとたんに、ファイナルトリオを含め全体がよくわかると同時に非常に感動しました。歌声のみならずオーケストラの主張がものすごいのです。こうなると、イタリアオペラとは違い、歌手もオーケストラの一部分として聴こえてきますし、またそのように聴いた方が音楽全体の構造が見てくることを痛感しました。
 

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