娘@5歳を連れて、ミュージカル「キャッツ」を観にいった。娘にとっては、初めての劇団四季観劇。
猫達(いや、本当は人間だが)のパフォーマンスに、絶対娘が喜ぶはず、と連れて行ったのだが、実は「キャッツ」って大人向けかもしれない。オープニングは真っ暗で、猫の目は光っているし、あの、ど迫力の音楽。考えてみたら、夜中繰り広げられる猫の祭典という設定なので、全体を通じて明かりは暗いし。
娘ったら、第一幕は「こわい、こわい」と泣きそうになって、私にしがみつき、膝の上でちょっとだけ顔を舞台のほうに向けて、座席の隙間から観ていた。ハハは、激しく後悔したよ。せっかく、S席なのにさ(笑)だけど、子供向けにちょうど良いので見せたかった「ライオンキング」は、メンテナンス期間中だったので、仕方がない。
第二幕は、幕間におやつを食べて元気が出たのか、機嫌よく観ていた。鉄道猫スキンブルシャンクスや、魔法猫ミストフェリーズは予想どおり、楽しかった様子。よかった♪
実は、「キャッツ」を観たのは、私にとっては3回目だった。1回目は、劇団四季で。2回目は、ニューヨークのブロードウェイで。3回目が、今回。何回観ても、圧巻。素晴らしい演出とパフォーマンスに、圧倒される。
が、実は、1回目と2回目は、何故最後に、ああなっちゃうのか、どうしても理解できなかった。(具体的には、キャッツを観ていない人も多いと思うので、割愛。)「歌がうまいからってわけ!?」くらいにしか想像することができなかった私は、多分、まだまだ若かったんだろう。
今回、別に、そうはいってもまだ三十路前半なので、さして年増でもないが、でも今回は、分かってしまった。
というか、心が動いてしまった!
だって、娼婦猫グリザベラが、これまた名曲「メモリー」の中で、「お願い!私にさわって」と絶叫するように歌う部分で、涙がポロポロ出てきてしまったから。
ここは、オリジナルの英語の歌詞だと、"Touch me! It's so easy to leave me, all alone with the memory of my days in the sun" (私にふれて。簡単よ、私を輝く日の記憶とともに一人で置き去りにするのは)のところ。
昔は、さぞかし、輝く日々もあっただろう。美しかったんだろう。何でもできる、世界中で手に入れることができないものなんてない、って思っていたんだろう。でも今は落ちぶれて、他の猫達にさげすまれて。それでも、なんとかプライドだけは捨てずに、生きてきたんだろう。
そんな思いが、ピカって浮かんできちゃったんだ。
やっぱり、「キャッツ」は素晴らしい。
演出も、パフォーマンスも、テーマも、原作も、音楽も。
劇団四季の「キャッツ」は日本での公演が、2005年7月に通算6,000回を超えたそうだ。1983年の初演からは、今年で23年。すごいロングランだ。
ミュージカル好きはもちろん、そうでなくとも、一見に値すると思う。
ちなみに、劇団四季の「キャッツ」公式サイトはこちら 。
原作の、T.S.エリオットの詩集「キャッツ―ポッサムおじさんの猫とつき合う方法」は、こちら 。
映像用にロンドン・キャスト・が撮りおろしたミュージカルDVDは、こちら 。