【夫と同僚の男2人で、アイラ島へ2泊3日(前泊1)で旅行にいったので、それについて記事を書いてもらいました。ウィスキーマニアの方向きらしいです】


イギリス生活の終わりに、ウィスキー好きとしての最後の心残りを果たすために会社の同僚と聖地アイラ島に行ってきました。

好みの蒸留所でゆっくりしたいので、全制覇はせずに島の下側に集中した旅程にしています。




アイラ島はスコットランドの島で、ピート香の強いウィスキーで有名です。この島だけでアイラウィスキーというジャンルを築いています。島へのアクセスは飛行機かフェリーしかなく、日本から行こうとするとかなり大変です。

島への飛行機もグラスゴーから朝と夕方に一便づつあるだけなので、今回は夜にロンドンを発ってグラスゴー空港に前泊して行きました。

ウィスキーファンしか行かない島なので、飛行機も小さなプロペラ機です。小さいと浮遊感が強いですね。


飛行時間も40分程度なので高度が低いです。着陸前には空からアードベック-ラガヴーリン-ラフロイグが見えました。この時点でかなり興奮しています。


初日の予定はブルックラディとラガブーリン。コロナ後は営業が縮小気味でブルックラディは週末空いてません。ツアーも少ないので予定組みが難しい…。

飲むことが目的なので移動手段はバスとタクシー、バスの時刻表は以下のページから確認できますが便数が少ない。さらに冬はタイムテーブルに載っていても16時以降の便が無くなるようです。この罠を見落としていたので、タクシーのおっちゃんが偶然通りかからなければ遭難してました。秋や春に行く人は注意して下さい。



タクシー会社は複数ありますが、今回はislay taxiさんにお世話になりました。電話は繋がりにくいので、事前にメールで配車依頼をしておくと安心です。スコティッシュイングリッシュは癖が強いので、英語に自信があっても電話は避けた方が無難です。Islay Taxis | Top Class Islay Taxi Service and Toursリンクwww.islaytaxis.com


まずはバスでブルックラディを訪問。麦芽にこだわった蒸留所で、フェノール値が80ppm以上になるようピートを炊いたオクトモアやポートシャーロットという銘柄で有名です。ここだけ銘柄と蒸留所名が別ですね。


カウンターでは何でも試飲させてくれるので、ポートシャーロットと今期のオクトモア3種、加えて蒸留所限定ハンドフィル2種の計6杯を試飲させていただきました。シングルより若干少なめの量ですが、全部55度以上。朝から飛ばしていますが、ここはアイラ島なのだから仕方ない。

私はピートの強いウィスキーが好きなのですが、ここではピートなしのハンドフィル限定カクスを気に入って購入。ハンドフィルボトルは樽から直接自分で瓶詰め出来ます。この体験も楽しいですが、この樽だけの味わいというのが魅了的です。写真の女性は引退したスタッフで、この方が最後に選んだ樽とのこと。



午後は現地では唯一蒸留所内ツアーを続けているラガブーリンに行く予定だったのですが、少し時間があったのでタクシーのおっちゃんにお願いしてキンダルトンクロスを見に行ってきました。島の南端のアードベックより更に奥にあります。かなり距離があるので車じゃないと行けないですね。


朽ち果てた教会にあるこの十字架は12世紀くらいに作られたもので、両面に彫刻があるのがユニークなポイントらしい。ウィスキーの歴史よりも遙かに古い、この島のシンボルの一つです。


ラガブーリン蒸留所は島の南海岸に三つ並んでいる蒸留所の真ん中です。普通はこの三つをまとめて見学しますが、ツアーとテイスティングイベントの時間の関係で初日はここだけ訪問です。


ここの目的は蒸留所内ツアー。以前スカイ島でタリスカーに行った時はコロナでツアーが中止されていたため、これが初の製造工程見学です。知識としては知っていても、実際に見てみるとしみじみと感じるものがありますね。


ツアーの締めは三種類のテイスティング、今回は8年、16年、蒸留所限定ボトルの組み合わせでした。ここのお土産は無難に蒸留所限定ボトルを購入しました。


初日の予定はここまでなので、バスで宿のあるボウモアに戻りました。蒸留所を訪ねるのは明日ですが、夕日がとても綺麗です。


この旅の宿はボウモアホテル、ご飯の評判もいいですが、何よりバーの品揃えが異次元です。

Home - Bowmore HotelWelcome, Bowmore Hotel is situated in the island’s ‘capital’, Bowmore, in Jamieson Street and close to all the village amenities. It is a family run hotel with eleven bedrooms, all…リンクbowmorehotel.co.uk


オンラインで予約できないのが面倒ですが、このバーのために泊まる価値があります。直近20年くらいのアイラ島のボトルがほぼ全て揃っているのではないでしょうか。



アイラ島を訪れるくらいのウィスキー好きの方であれば絶対に行くべきです。値段も良心的でロンドンより遙かに安い。もうここに1週間くらい連泊したい。


今夜はアードベックのガリレオ、ブラスダ、スーパーノヴァ2015を頂きました。ガリレオは評判通りの美味さでボトルで欲しくなりました。ブラスダは完全アードベックファン向けのノーピートアードベックですが、ピートの向こうにあった味や香りが良く理解できて面白かったです。スーパーノヴァはコンセプト通りの強いピート感と、ピート一発勝負ではないバランスが魅力ですね。




明日はメインのアードベックとボウモア、ラフロイグを訪問します。

長くなってきたので2日目は別記事で。




【読んでくださりありがとうございました】

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『念願のArdbeg 【アイラ島②】』『ウィスキーの島へ【アイラ島①】』【夫と同僚の男2人で、アイラ島へ2泊3日(前泊1)で旅行にいったので、それについて記事を書いてもらいました。ウィスキーマニア…リンクameblo.jp