この物語は BL創作物語です。
登場人物・団体等は全て架空のものです。
あんなに仲が良かったのに
時とともに気持ちは
すれ違って行くんだろうか？
僕たちの仕事には
情報漏洩が捜査の妨げとなるため
秘密事項が多い
ショウ兄、君にこんなに会いたいのに
君は違うの？
今どこで何してるの？
元気なの？
それとももしかして
危険な任務で・・・
ヒロはショウに会いたい気持ちを
募らせながらも
そんな甘えの気持ちを
払拭するかのように
日々任務に没頭し
”世の悪”を一掃すべく
必死で立ち向かっていた
もちろん彼との約束を
守るためでもあった
”一緒に弱きを助け悪を挫く”
ある時
ずっと追い続けてきた
マフィアのアジトを突き止めるため
取引現場の情報を入手し
一人現場に潜む
だが
警察の仲間が到着する前に
見つかってしまった
いくら腕に自信があるとはいえ
長年のさばって来た組織を
簡単に潰せるほど甘くはない
ヒロは凄腕の男たちに掴まってしまい
両腕をがっしりと掴まれ
ある場所へと連れていかれ
床に抑え付けられた
「ボス！犬が一匹入ってきました！
こいつどう調理しますか？
一気にやっちまいます？」
椅子にどっしりと座ったそのボスは
ひじ掛けに置いた指を
トントンと叩きながら
しばらくヒロを眺めていた
今まで警察にもその顔が
明らかになっていなかった
マフィアのボス
一体どういうやつなんだ
ヒロは頭をあげ
その顔を確認する
『！！！』
見上げたヒロは
余りの驚きに
言葉がでなかった
そのボスは
おもむろに立ち上がると
ヒロの傍まで来て
彼を見下ろす
そしてしゃがみこみ
無表情でヒロの顔を見つめた
「綺麗な顔だな・・・
こいつは俺がもらう！
俺のおもちゃだ！
どいつも手を出すんじゃない！」
「俺の寝室に手錠で繋いどけ！
傷つけるんじゃないぞ！」
ヒロは何が何だか理解できないまま
引きずられるように連れていかれた
つづく
