この物語は BL創作物語です。
登場人物・団体等は全て架空のものです。
僕たちは小さいころから
同じ施設で
まるで兄弟のように育った
養子の話も何度かあったが
離れることを嫌がり
そのたびに
とことん反抗
僕たちはいつでもどこでも
何をするのも一緒だった
「忘れないで
僕たちはいつも一緒だよ!」
彼の名前はヒロ
人見知りで不愛想
だけど
僕にだけは甘えんぼうで
可愛い笑顔を見せる
こんな可愛い顔してるのに
意外と喧嘩っ早い
そして僕の名前はショウ
高校は奨学金制度を利用でき
学費は免除になったので
生活に必要なものだけバイトで稼いだ
ヒロは僕より年下でいつも
金魚の糞のように僕にベッタリ
何をやるにも常に一緒だった
それは僕のことが好きってこと以外にも
僕は平和主義で喧嘩が弱い
だからボディーガードを気取ってるって
ところもあるみたいだ
中高一貫の学校だったため
学年が違っても
同じ敷地内だった僕たち
いつだったか
施設で育ったことで
クラスメートと喧嘩になり
怪我をしたときも
助けてくれたのはヒロだった
その時
僕たちは誓った
将来は正義のために戦う
警察官になろうって
「僕たちはバディーになって
一緒に悪人をやっつけよう!」
『うん、約束だよ❣』
たとえいじめにあったって
二人でいれば何も怖くなかったし
一緒に戦うことで
さらに絆が強くなった
傍にいて触れ合えるだけで
なんだか嬉しかった
そんな高校生活も
僕の方が先に卒業し
誓いの通り
僕は先に警察学校に入った
『僕も高校卒業したら
必ず警察官になるから
待っててね!』
『僕たちは絶対に
バディーになるんだ!』
一度も離れたことがなかった彼ら
しかし
警察学校を修行したあとの配属先は
希望通りとはいかず
住み慣れた街から
遠く離れた場所になってしまった
最初は問題なく
連絡が取り合えていたものの
仕事の忙しさもあってか
ヒロがショウへ送るメッセージも
既読スルーから未読になり一方通行
電話も繋がらず
徐々に音信不通となっていった
つづく























