この物語は、BL創作物語です。
登場人物は、実在人物とは無関係です。
昨日あの後
何事もなかったように
いつも通りに接したけど
当の彼は
全くいつもと変わらない
「ねえ、耀!」
『な~に~?』
「キスしたことか
されたことある?」
『ないけど~なんで~?』
「したい人いる?」
『なに、したいの?
それともされたいの?』
「いや、別に・・・」
全く動揺しないな・・・
僕の思い過ごしかなぁ・・・
でも・・・
『ねえ、優』
『最近なんか僕に
言いたいことあるんじゃない?』
『遠回しに言わないで
ちゃんと言ったら?
なんか気になるんだよね』
「耀の方こそ何か隠してない?
ずーっと気にはなってたんだけど
ピアスしてる時としてない時の君って
明らかに違うような気がする・・・」
『そっか・・・
やっぱり気づいてた?
君にはいつか言おうと思ってたんだけど』
『実は僕・・・・』
『双子なんだ』
耀には
身体が弱くて学校に通えない双子の弟がいて
いつも学校の出来事を聞いては
行きたがるから
身体の調子のいい時には
時々
身代わり登校していたことを話してくれた
「ああ、おとなしい方は
双子の弟だったんだね」
じゃあ・・・
あれは弟の方か・・・
つづく
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