この物語は、創作物語です。

登場人物は、実在人物とは無関係です。


 

僕は研究所のCMに出たことがあり

 

そのCMは

 

時々街中のスクリーンに流れる

 

 

 

 

 

その巨大スクリーンに映る

 

僕の姿を初めて見た彼は

 

 

 

 

 

しばらくじっと見つめた後

 

 

 

 

手を伸ばしたと思ったら

 

 

 

 

 

泣きそうな顔をした

僕と同じ顔の人間が

 

箱の中に閉じ込められたとでも

 

思ったのだろうか?

 

 

 

こんな繊細な心の動きまで表現できるAI

 

現時点では 最高傑作だ

 

 

 

ただ

 

社会生活もだいぶ慣れてきたとはいえ

 

やはり まだまだ

 

今一つ理解し難いこともあるようで

 

 

 

そんな時は 微妙に頭を傾げて考える

 

でもそんなことすら人間と変わらない

わからないことは教えるんだけど

 

彼が学習し 吸収していくのを見るのが

 

まるで母親の気分みたいで

 

なんだか楽しい音譜

 

 

 

 

 

そのうち美しい容姿の彼は

 

モデルにスカウトされ

 

 

 

時々 僕の付き添いできる日限定で

 

モデルをすることになった

 

これも社会勉強のうちかな・・・

勿論 彼がロボットということは

 

公表してないので

 

人間としてね

 

 

つづく