ブイとライチが持っていた袋の中から辺り一面に赤・青・黄色の綺麗な石が散らばった。
『ブイ!』
ライチはかなり慌てた様子でブイの名を呼んだ。ブイもかなり慌てていた。そんな2匹を見て、ラッシュ★は呟いた。
『やっぱり!』
フレイム★は暫くその場から動かなかった。石を観察しているからだ。
『赤いのは..."ほのおのいし"。青いのは..."みずのいし"。黄色いのは...間違えない、"かみなりのいし"だ!』
フレイム★は観察を終えるとラッシュ★に言った。
『なあ、イーブイってさぁ...』
『そう。石の力で進化するんだ。説明するからよく聞けよ?』
ラッシュ★はそう言って説明を始めた。
*しんかポケモン・イーブイはその名のとおり、進化可能性が極めて高いポケモンだ。石を使って進化したり、時間によって進化したり、環境に進化したり、三通りあるんだよ。
石の場合、"ほのおのいし"ではブースター"。"みずのいし"ではシャワーズ。"かみなりのいし"ではサンダースに進化する。
時間の場合、トレーナーへの信頼度が高い状態で朝・昼間レベルアップしたらエーフィ。夜レベルアップしたらブラッキーに進化する。
環境の場合、ある地方の氷におおわれた石がある場所でグレイシア。コケでおおわれた場所ではリーフィアに進化するぞ*
ラッシュ★は詳しく教えてくれた。フレイム★・ライチ・ブイが感心している。
『つまり、ブイはそれらの石を使い、進化しようとしていたわけだね?』
『そういうこと。...だけど、なんであんなに沢山??』
フレイム★の問いかけにラッシュ★は答えたが、疑問があるそうだ。ブイとライチは仕方なく話すことにした。
『実は、ブイは何回も進化を繰り返すことができるんだ。』
『えぇ!?』
ライチの爆弾発言に2匹は驚いた。
『あたしにも何でなのか分からないけど、とにかく進化するために石を集めていたの...』
『ごめんなさい!俺からも謝るから、石は返さないで!Ⅰ』
『...フレイム★どうする?』
『返さないといけないものは返さないといけない!』
フレイム★は2匹にぴしゃりと言った。2匹は今でも泣き出しそうだ。座っていたブイが立ち上がった。
『あんたたちに返されてたまるか!』
『ブイ!逃げようぜ!』
2匹はわあぁーんと泣きながら22番道路の終わりまで走っていった。フレイム★たちもすぐ立ち上がり、あとを追う。
4匹は22番道路の終わり、建物の前まで来た。みんな疲れて息もあがっていた。
『ハァハァ...。あたしたちの負けだ』
『ハァハァ...。そのようだね。』
フレイム★とブイはお互いに呟いた。
『この建物なんだろ?』
ライチは目の前にある建物に興味津々だ。フレイム★たちも建物の前に行き、不思議そうにキョロキョロ建物の中を覗いた。警備員のような人間が2人立っていた。
『入ろうぜ!!!』
ライチはラッシュ★の翼(手?)を引っ張り、中へ入っていった。フレイム★・ブイも慌てて中へ入った。当然の如く警備員たちはフレイム★たちの方を向き、腰のボールベルトからモンスターボールを取りだした。
『ガーディ!あいつらを追っ払うんだ!』
2人の警備員はガーディを繰り出した。
『【ひのこ】』
フレイム★は【ひのこ】を繰り出したが、特性の〈もらいび〉で効果がなかった。逆にガーディたちの炎技の威力が上がった。
フレイム★たちは全力失踪で建物の中を逃げ回った。ブイが袋を取りだし、中から"みずのいし"を出した。
シュワワワワワァァァァン...
ブイは一瞬のうちに姿を変え、シャワーズに進化した。
『これがブイの進化..。』
『【みずでっぽう】!』
進化したブイは【みずでっぽう】を繰り出し、びしょ濡れになったガーディは瀕死状態に。他にポケモンを持っていない警備員はやむを得ずフレイム★たちを先の出口に通した。
『まさかここで見られるとはね』
『うふふ。良かったでしょ?』
『べっつにぃ~?』
ブイとフレイム★が仲良くしているのを見て、ライチは優しく微笑んだ。空気が妙にピリピリしていたのも気づかずに4匹は進んでいった。