フレイム★とラッシュ★はトキワシティの左側の道路・22番道路を進んでいた。
『なあ~』
ラッシュ★が呟いた。
『ん?どーしたの?』
『前から気になってたんだけど、フレイム★が首に提げてるビンの中って何が入ってるんだ?』
ラッシュ★はフレイム★が首に提げてるビンの中身が気になっているようだ。
フレイム★は大事そうにビンを握り、ラッシュ★の問いかけに答えた。
『これ?これはね、僕の父さんがくれた"ひこうのジュエル"さ。僕たちが進化したらリザードンになるだろ?リザードンになったらほのお/ひこうになるから父さんがくれたんだ』
『ふぅ~ん。ひこうタイプの技を高める道具かぁ...』
ラッシュ★は羨ましそうに"ひこうのジュエル"を見つめた。
ユッサユッサ...
フレイム★たちの右にある木が大きく揺れたが、フレイム★たちは気がつかなかった。
木の中から2匹のポケモンが現れ、会話し始めた。
『見た?"ひこうのジュエル"だぞ!』
こう呟いたのはピカチュウ。
『うん!カントーではすっごいレア物じゃない??』
そして、イーブイ。
『金だ!銭銭!!』
『確かに金儲けできそうね。いく?』
『いく~♪』
2匹は会話を終えると再び木の中に潜んだ。
ガサッガサガサ...
木の中から音が聞こえ、ラッシュ★がとっさに振り向く。
『フレイム★!気を付けろ』
ラッシュ★が呟いた瞬間、フレイム★の横から【みずでっぽう】が放たれた。
『うぅ!』
『フレイム★!』
【みずでっぽう】はフレイム★に直撃したが大して威力はなかった。ラッシュ★はフレイム★に駆け寄り、木に向かって叫んだ。
『誰だ!出てこい!!』
フレイム★たちの両側の木から2匹のポケモンが素早く出た。
さっきのイーブイとピカチュウだ。
『俺はピカチュウのライチ!』
『あたしはイーブイのブイ!』
ラッシュ★は首を傾げた。先程の【みずでっぽう】はみずタイプの技。ピカチュウは電気でイーブイはノーマル...両方とも覚えられないはずだが。
ラッシュ★は首をかしげたままだ。ライチはラッシュ★を見て、怒鳴り付けた。
『おい!ピジョ公!俺たちの話を聞いてるのか!?』
『私はピジョ公じゃない!ラッシュ★だ!』
ラッシュ★は対向した。フレイム★はラッシュ★の隣に立っていた。
『ねぇ、トカゲちゃん。あたしたちと勝負しない?』
『ラッシュ★となら受けてたつよ!』
『でも、条件付きね。あたしたちが勝ったら貴方の"ひこうのジュエル"を渡してもらうわ。』
『ぐっ...。あぁ...いいよ。』
フレイム★は少し躊躇ったのち返答した。ラッシュ★も負けじと構えた。
『じゃあ、始めるぜ!』
ライチとブイはヤル気満々だ。フレイム★とラッシュ★は素早く攻撃を仕掛けた。
『【ひっかく】』
『【たいあたり】』
2匹の攻撃はライチ・ブイコンビに直撃した。【ひっかく】も【たいあたり】も威力が低い技だ。
そのとき
『む...無念』
と言い、倒れてしまった。
『!?』
フレイム★とラッシュ★はビックリしすぎて声が出なかった。ライチとブイは瀕死状態だ。2匹は一回顔を見合せ、ライチとブイを運ぶことに決めた。
22番道路の中間の草むらが無い場所でライチとブイは治療された。治療はフレイム★の役目だ。ブイはともかく、ライチの治療の際にフレイム★は自分がピカチュウと言われていたのを思い出した。だが、ライチには関係ないことだと思うようにし、治療を続けた。
ライチとブイの体にオレンの実を擂り潰した物を塗り、オボンの実を食べさせた。
『よし。これでいいだろ。』
『フレイム★お疲れ様。』
ラッシュ★はフレイム★の休憩場所を用意してくれていた。ライチとブイはすぐに目を覚ました。
『ここは!?』
『ここは22番道路。お前たちを治療したのはフレイム★だ。感謝しろよ。』
『...。』
2匹は恩を感じていたがなかなか言葉が出なかった。フレイム★は少しため息をし、2匹に言った。
『いいか?お前たちは見たところいたずらっ子のようだな。今までに盗んだものはどのくらいだ?』
『15コ...。』
『...』
『分かったよ、21コ!』
『僕たちが勝ったら何をするか決めてなかったね。じゃあ、その盗んだものを返しに行こう。』
『ダメなものがあるんだ!』
『ブイ!』
ブイが焦って物を入れているバックを投げてしまった。中から赤・青・黄色の綺麗な石が数えきれないほど出てきた。ライチは慌ててブイの名を呼んだ。
『やっぱり...!!』
ラッシュ★は石を見て、こう呟いた。