白狐の気まぐれブログ《ポケモン小説》 -16ページ目

白狐の気まぐれブログ《ポケモン小説》

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孤独な青年、ヒトカゲのフレイム★は目標としていた父を目の前で亡くし、仲間から追い詰められ群れから外されてしまい、ふたごじまへと避難をしたのだった。
『ハァハァハァ...ハァ...』
フレイム★の息はかなり上がっていた。
『ハァハァ..ここまで来れば、ハァ..大丈夫だろ...』
ホッと一息つき、周りを見た。そのときフレイム★は自分が逃げ込んだ所がふたごじまだということに気がついた。なんてこった。ここに入ったら二度と出られないじゃないか...。そう思いながらもフレイム★は歩き回った。
『どこかに...どこかにきっと出口があるはずだ』
だが、どこを探しても出口は見当たらなかった。
フレイム★は疲労のあまり座り込んでしまった。そして、亡き父のことや仲間のことを思い、泣いていた。
『ぐすっ...なんで僕が。なんで僕がこんなことにならなきゃいけないんだ!』
怒りのあまりフレイム★は近くの氷柱にメタルクローした。その瞬間、氷柱が崩れ落ち、地面に大きなヒビが入った。
(ゴゴゴゴゴ...)
ヒビはそのまま進み広がり続け、地面に大きな断層ができた。フレイム★は慌てて逃げたが、断層が徐々に広がり、フレイム★は断層の中へ落ちてしまった。断層の中はふたごじまの周りに流れてる海の水だ。
『ゴボッ!父さ..っ!ゴボッ...』
必死に父を呼んだ。だが、フレイム★はそのまま水に飲み込まれてしまった。
[ゴボッ...父さんもこんなに冷たい海に飲まれたんだ。僕は僕は...。うっ...息が...]
フレイム★は水の中でこう思っていた。フレイム★が気を失った矢先、青い美しい鳥が水の中へ入り込みフレイム★を引き上げた。そして、そのままどこかへ連れていった。
『ゴホゴホッ!ゴホッ!...うぅ。光...光!?』
フレイム★はビックリして起き上がった。光!?まさかそんな。だってここは...。フレイム★は自分の目を疑った。
『外!?生きてる!?何で何で!?』
パニック状態のフレイム★の側に先程の青い鳥が来た。
『やあ、目を覚ましたようだね♪』
『...あの~...どなたですか?』
『ああ!自己紹介がまだだったね。僕はフリーザー。このふたごじまの主だよ。』
『ふたごじまの主なんだ!まさか...君が僕を??』
『そうさ!島の中がやけにうるさいなと思って、パトロールしてたら君が流されてたんだよ。』
『うう...』
フレイム★は感激のあまり涙を流した。誰かに助けられたことなんて一度もなかったから。
『大丈夫?どうしたの?』
『いや、嬉しくてつい。』
『そう?...ところで色違いのヒトカゲなんて珍しいね!いいなぁ。』
『珍しい!?いい!?まさか!僕はもううんざりだよ。』
フリーザーはなんとなくフレイム★の気持ちを察した。
『ねぇ。何があったのか教えてくれる?』
『...うん。』
フレイム★は少々ためらったがゆっくり話始めた。父のこと仲間のこと、とにかく話せるものは全部話した。ときには涙ぐむ場面もあった。
『...辛かったんだね。』
『うん。』
『でも、僕が友達になった以上、もう大丈夫!』
『友達...』
『そう!友達!僕はもう君の友達さ!ここから途中までは僕が連れて行ってあげるよ♪』
『ほんと!?ありがとう!』
『お安いご用さ。』
二匹は出発前に腹ごしらえをした。そして、しっかり準備をし、出発をしようとしていた。
『さあ、フレイム★。僕の背中に乗って。』
背中...。父が死ぬ間際も僕は背中に乗っていたな...。
そのとき
『おい!フリーザーの声が聞こえたぞ!』
『今日こそ捕まえるぞ!』
ポケモン?では無い。人間の声が聞こえる。【フリーザー】の名前がたくさん聞こえるけど...
フリーザーは慌てた様子でフレイム★を足でしっかり掴み、空を飛び始めた。
『フレイム★!残念だけど、あの草原までしか付き添えない!ここから先は自力で進むといい。』
とフリーザーは言った。草原とはマサラタウンの近くの草村のことだ。
『でもフリーザー...』
『フレイム★言うことを聞け!...大丈夫だ。』
その瞬間、網がフリーザーの背中へ降りかかり、フリーザーは身動きを取れなくなり、フレイム★は下の草原に落っこちた。
『フリーザー捕獲だ!』
先程の人間の声が聞こえた。
『いったぁ...。フリーザー!?』
フレイム★は慌てた。友達の危険にどうすれば良いか考えていたとき
『フレイム★!逃げろ!お前まで捕まえられるよ!』
『フリーザーを置いてなんか行けないよ!』
『フレイム★!!僕は強い。大丈夫だ。心配するな。お前は父さんみたいになれよ!』
フリーザーはそう言うなり「れいとうビーム」を放ち、網を突き破った。
『フリーザー...』
フレイム★はホッとした。
だが、敵は目の前まで迫っていた。フリーザーはフレイム★の事が心配でフレイム★が居る逆の方向へ敵に挑発した。
『僕はこっちだ!』
敵はフリーザーの方向へ向かっていく。
『フリーザー!頑張れ!』
『フレイム★!またな!父さんみたいになれよ!』
『うん!絶対に逃げきれぇ!』
フレイム★は涙を流しながら叫んだ。遠くでフリーザーの鳴き声が響き渡った。
『大丈夫!きっと...』
フレイム★はこう信じ、進んでいった。
このとき二匹はまだ思いもしなかった。また二匹が出会うことを。

進むこと数時間。フレイム★は疲労と空腹でひどくバテていた。
『うう...フリーザー。父さん。』
目の前がボヤけてきたとき、フレイム★は何かとぶつかった。その衝撃でフレイム★は倒れてしまった。
『おや?』
ぶつかったのは年をとった人間だった。