(続きです。)
コツン、コツンとゆっくり近付いてくる足音。
私の隣で立ち止まるマジシャン。
見あげるとそのじーちゃんは(じーちゃんだった)
キョロキョロと席を探しているモヨウ。
(おいおい、じーちゃん。 まさか私の前に座る気じゃねーだろーな)
と思っていると、案の定、私のまん前の席に座るじーちゃん。
(おいおい、じーちゃん。 そのシルクハット、まさか脱がねーって事はねーべな?)
と思っていると、案の定、脱がねーじーちゃん。
鉢かつぎ姫かっ。
その為に私はスクリーンをふさがれ、
右端5分の1と左端10分の1くらいの幅を与えられたのみでした。
映画はその頃佳境をむかえ、私はアヘウヘハーという声を聞くのみ。
いや、観たいワケではないのですが、でもなんか損した感じ。
私はその帽子を見続け、じーちゃんはチャタレイ夫人が終わると、
とっとと帰って行きました。
・・・やっぱりそっちが目的か。
さぞご満足されたことでしょう。 シルビア・栗捨てるに。
いいですよ、私は。 小説を読んだと思えば。
(字幕はバッチリ見えました。)
『ヘルナイト』の方はどうだったかって?
・・・憶えてないッス。
あ、リーガンちゃん出てました。 リンダ・ブレア。 エクソシストの。
以上です。
ちなみに、『鉢かつぎ姫』って、正確には『鉢かづき姫』みたいよ。
ふーん。
