シルクハットの紳士(後編) | 南の絵本

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--日々是はぴごら--

(続きです。)

コツン、コツンとゆっくり近付いてくる足音。
私の隣で立ち止まるマジシャン。
見あげるとそのじーちゃんは(じーちゃんだった)

キョロキョロと席を探しているモヨウ。

(おいおい、じーちゃん。 まさか私の前に座る気じゃねーだろーな)

と思っていると、案の定、私のまん前の席に座るじーちゃん。

(おいおい、じーちゃん。 そのシルクハット、まさか脱がねーって事はねーべな?)

と思っていると、案の定、脱がねーじーちゃん。
鉢かつぎ姫かっ。

その為に私はスクリーンをふさがれ、

右端5分の1と左端10分の1くらいの幅を与えられたのみでした。
映画はその頃佳境をむかえ、私はアヘウヘハーという声を聞くのみ。
いや、観たいワケではないのですが、でもなんか損した感じ。


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私はその帽子を見続け、じーちゃんはチャタレイ夫人が終わると、
とっとと帰って行きました。


・・・やっぱりそっちが目的か。

さぞご満足されたことでしょう。 シルビア・栗捨てるに。
いいですよ、私は。 小説を読んだと思えば。
(字幕はバッチリ見えました。)

『ヘルナイト』の方はどうだったかって?

・・・憶えてないッス。

あ、リーガンちゃん出てました。 リンダ・ブレア。 エクソシストの。
以上です。

ちなみに、『鉢かつぎ姫』って、正確には『鉢かづき姫』みたいよ。 

ふーん。