ミラノ チェントラーレ光が降り注ぐコンコースは、そこが旅への出入口と利用する誰もが気づく。ボールトのシンプルな空間を光の配置だけで破綻なくまとめ上げた建築家の力量に感服する。ミラノ中央駅は、ファシズムが吹き荒れる時代に建設されたが、国家掲揚の息がかかった建築とはほど違い、近代の新進気鋭の息吹を溌剌と発揮している。コンコースの前面のホールも光輝く空間として、様式美として隙のない意匠を現し、エスカレーターの意匠も現代の機能も包含して機能美も具備している。これも美しい事が近代の建築物の存在価値であり、それが機能美も兼ね備えている事が、後世の評価を受ける建築物だと思った。晩秋のミラノにて