すXJエンジン,組み立ててきて・・・


クラッチ、電装系、オイルパン廻り以外は、組み上がりました!


ここへ来て・・・今日は

地味な組立メンテ作業です

●クラッチ一式の気持ち良い機能作動のための 今回投稿です


それはクラッチケース(クラッチハウジングとクラッチボス)廻りの組立前の クラッチ板の駆動打痕の深さ確認と改善作業です!


クラッチ廻りの「段付き」確認とメンテです

これ、意外に 放置していると愛車がいやになる原因のひとつになります。


そもそも・・・

クラッチがつながってる→レバーで切る→ニュートラルに気持ち良く出せる・・・につながるとこでもありますね

もちろん他箇所ゆえの原因もあります。


クラッチ板は、クラッチレバーを握ることで 一時的にエンジン動力から駆動が切断(解放)されてギアシフトがなされますが・・・

クラッチを切ったときにクラッチ板、一式がいかに、動力から切り離すかが とっても 大事で スムーズなシフトチェンジが体感的に気持ち良くなるが改善できるとこです!


そもそも・・・

クラッチを切るという動作は、バイクの機械的には、

クラッチレバーをにぎると・・・

 押し付ける圧力から解放されたクラッチ板一式は、スキマができたことで 外的なチカラで離す機能が無くしても「自然に」クラッチ板が離れて 密着が解かれ・・・

動力の伝達を無くします

その時に 離れて

スキマが、できたことで

クラッチ板一式がズレてくれてクラッチ板同士が、いかに

解放されているかが シフトチェンジの気持ち良さに比例します!


しかし クラッチ板が自然な横ズレたい時に クラッチハウジングとボスとの接点部分にクラッチ板自体とのこすれ合い、長年、干渉してきたことで 打痕ができてしまい、そこに引っかかってしまい・・・ズレにくくなることからクラッチが切れない!が起こりやすくなります。

 

経年で干渉部分が削れてしまうと 凸凹になり、そこに 引っかかってしまい・・・ クラッチ板が、ライダーの意志に対して、なかなか離れてくれません。


そうすると シフトチェンジや ニュートラル出しの時に 節度感の悪くなり

ライダーは、シフトチェンジやニュートラル出しが、困難になりストレスや 愛車に乗る気?がなくなります。


長くなりましたが・・・

画像を貼り付けます

↓↓↓クラッチハウジングです。
↓↓↓ クラッチ板が横にズレつつ・・・駆動力も負担がかかり
当たるところに
クラッチハウジングには距離に比例して 乗るほどに経年のあたりが 段々と できてきて・・・摩耗(画像の四角い段付き)が出て来ます

画像の黒い箇所に上下方向で見ると 6ヶ所の節目ができていることが画像で見れます↓↓↓
もちろん新車だと この打痕はありません。↓↓↓
この段差が段々と生成されることで横にズレたいクラッチ板が ズレたいのに、ズレずらくなってしまい・・・
  密着解放されずに、たくさんあるクラッチ板が離れずに くっついたままになりやすくなってきます。
なのでクラッチが切れにくくなってきます
↑↑↑この 段差を
ダイヤモンド平ヤスリなどで 許容範囲内で ていねいに平滑に削って 
クラッチを握ったときに
クラッチ板が左右方向にスムーズにズレて 動力から解放するために
メンテ削りします

まず、少しだけ けずると
↓↓↓のように 高くなったでっぱりだけ 研磨したことで 深い凹み部分だけ 残ります

ちなみに、研磨の初期は、オイルストーンなどでやります↓↓↓


細かい研磨段階まできたら  紙ヤスリや青棒とかで より、滑らかに磨きます。
ここは、鋭くなっている箇所もあるので手を切らないように注意しながら行います。
研磨前と研磨後の画像です。
↓↓↓

●手前側は、四角い打痕あとのでっぱりの部分の高いところから先に 削ったことで 
深い部分だけ残り 黒い打痕跡が 小さくなっています

奥側は 研磨前なので黒い四角い打痕跡がひとつひとつ、大きいです。
↓↓↓



同様に
クラッチ駆動の内側となる「クラッチボス」側も打痕跡をダイヤモンドヤスリなどで 地味に研磨していきます
↓↓↓点々となってる部分です。

このメンテで
●クラッチの切れ具合
●シフトチェンジの時のスムーズ度合い
●ニュートラルのスムーズな出しやすさが 格段に良くなります!