仕事をするということ | 和菓子屋が生き残るために

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勤めている和菓子屋での出来事、思ったこと、アイディアなどを書いていこうと思います。主に仕事の内容ですが、たまにはプライベートも書いていけたらと思います。よろしくお願いします!

こんにちは。和菓子屋で働いている者です。


入社4年目のサラリーマンです。


このようにブログを書くのは初めてなんですが、第1回目の今日は「仕事」についての僕の考えを述べていきたいと思います。


あ、批判も含めて色々なご意見を聞きたいと思っていますので、僕が間違ったことを言っていると感じた方はガンガン突っ込んできて下さい。お願いします。議論するの好きです。



さて、「仕事」って何でしょうか。


「お金を稼ぐ手段」でしょうか。


はい、これは間違いありません。僕もそう思います。

だって、お金がないと生きていけない世の中じゃないですか。

少なくとも、最低限の欲しいものを手に入れて適度に遊んで暮らすためにはお金が要りますよね。


そして、ここまでで仕事についての説明が終わってしまう人が多いんじゃないでしょうか?



「仕事=お金を稼ぐ手段であって、それ以上は求めていない。だからなるべく任された仕事以外はしたくないし、苦労が伴うのも嫌だ。早く帰ってプライベートを充実させたい。」



大いに結構、でもそれだけではあまりにも寂しい気がしませんか?少なくとも僕は寂しいです。


最近周囲と話をすると、こういった考えの人がほとんどだと思います。たまたまでしょうか?

言い方を変えると「アルバイトをしに来ている」んだと思います。



そしてそういう考えの人が多い会社に、果たして成長はあるんでしょうか?

ありませんよね?いや、あるかないかで言ったら社員構成によっては多少の成長はあるかもしれませんが、後述するような考え方の人間が多い会社に比べたら成長率は天と地の差だと思います。



こう書くとまるで自分の会社がそうみたいですよね。そうなんですけど。笑





これははっきり言って問題だと思います。


なぜなら会社の成長=地域社会の成長=日本の成長だからです。


株価が上がって税収が増えて、見かけ上は国が潤っても、成長しない会社・社会が変わらない限り本当の意味での景気回復はないと思います。


国内総生産の成長率を上げるためにも、日本人全体の「仕事」に対する考え方を変えていくべきだと思います。





具体的にどういうことかというと、


仕事に対し、「お金を稼ぐ手段」以外の目的を明確に持つべきだと思います。


例えば、


“美味しいお菓子を通じて世界の人を幸せにしたい”


“面白いゲームで世の人々を楽しませたい”


“便利な調理器具で人々の暮らしを豊かにしたい”



など、簡単に書きましたがいわゆる企業理念に難しく掲げられているものです。


企業理念っていうのは代表の想いであり、会社の存在理由ですよね。



つまり、学生さんはきちんと企業理念に共感して入社してほしいし、自分の信念を持って仕事に取り組んでもらいたいということです。


もちろん、就職できなきゃ終わり!な風潮の世の中や、大学4年になるころいきなり就職や社会について考えさせてやれ企業研究しろ自己分析しろとまくし立て、就職させればはい終わり!な教育側の対応にも問題はあると思います。



ですが、このままで日本は大丈夫なんでしょうか?


信念を持たない社員は、上司の言うことを聞くだけの対価として給料を求め、できるだけ楽に仕事をこなし、会社の成長は求めない。


その結果会社は衰退し、給料は減り、世の中のお金が回りにくくなり、経済は不安定になるんじゃないでしょうか。



はっきり言ってこの問題を根本から解決しようと思ったら何から取り組めばいいのかさっぱりわかりません。もっと勉強してきます。笑




でも、ひとつ言えることは、


「社員が信念を持って仕事をする会社は成長する」ということです。


僕は「仕事=貢献」だと思います。



お金って、信頼の形だと思うんです。普通、人を助けたり誰かの為に行動したら、言葉がもらえますよね?「ありがとう」と。場合によっては物お礼の品が貰えることもあるかもしれません。


そして、経済ってこの単純なやりとりの延長なんだと思います。


人の助けになること、人を喜ばせることをして、お礼の言葉の代わりにお金をもらう。

なんで言葉でなくてお金なのかというと、お金を渡せば企業が経費を使って継続的に同じサービスが提供できますよね?「ありがとう」だけでは会社はなくなってしまいます。


企業と消費者の間の信頼が大きいほど、お金が集まりやすい。


言いかえれば、「誰かへの貢献度=収入」だということです。



だから僕は「仕事=貢献」と解釈しています。



それは、お金にならないことも仕事だということです。


“道に迷っている人を助ける”


“高いところの荷物を取ってあげる(僕は背が高いので)”


“頼まれごとをきちんとやる”



綺麗事か偽善のようですが、これらを日常でしっかり取り組むことで、

小さな「ありがとう」が増え、いつしかビジネスに繋がると信じています。



企業が掲げる理念だって、簡単に解釈すれば貢献的な内容のはずです。

要は何を通じてどう貢献するかの違いなんです。



僕は和菓子の供給を通じて人々を喜ばせたいと真剣に思っています。


実はこの考えが定着したのもつい最近なのですが(笑)、それからというもの自分の仕事に妥協は一切なくなり、和菓子を通じて人を喜ばせるアイディアが湧いてくるようになりました。


そしてその分、周囲との温度差に気が付くようにもなりました。


最近の主な考え事は、「どうしたら皆の意思が統一できるか」です。


まあそれは置いといて、




僕は日本の教育を変えろとか、政策をこうしろとか、ましてや他人の考え方にごちゃごちゃ言うつもりはありません。あなたはあなたのままで結構です。


ですが同時に、


貢献の大切さに気付く人が1人でも多くなってくれることを願っていますし、

仕事を軽く考えずに、自分の信念について少しでも多くの人が想いをめぐらせてくれることを願っています。




生まれてきた意味は自分で決めるしかないんです。


それが仕事を通じてできることなら、素晴らしいじゃないですか。