中東が大変な事になってますね。 | オリベストリートの骨董店 仏像を楽しむ「珍品家」│

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 愛知県犬山市の骨董店 「珍品家」 です。


 今、中東が大変な事になってますが知ってますか。

 中東の相関図(そうかんず)を見ると敵の敵も敵というイスラム教徒のシーア派とスンニ派等が入り乱れての殺し合いが始まっています。


 例えばこんな状態です。

 IS(イスラム国)が敵とするトルコ、トルコの敵はクルド人(紀元前8世紀、イラン高原でメディア王国を


建国)なんですが、ISもクルド人を敵としています。しかし米国はトルコと友好関係にあるにもかかわらず、トルコの敵、クルド人を楯としてISと戦っています。


 今中東は、対ISは共通なんですが、他が複雑バラバラで一つになれないんです。


 驚いたのは、一月位前にサウジアラビア国内のイスラム教の聖地メッカにある

   「悪魔の岩」に石を投げる儀式

     (予言者アブラハムの息子をいけにえで捧げた折に邪魔した悪魔に投石して追い払う儀式)


に殺到した巡礼者が将棋倒しで700人以上圧死した事故で、内100人以上がイラン人だったことを重く見たイランの最高指導者ハメネイが激怒して、国連に居たローハニ大統領?を呼び戻して、


     「サウジ(スンニ派)は、メッカの管理がずぼらで護る能力がない。イエメン(フーシ派・シーア派

     寄り)、バハレーン(シーア派)とでスンニ派を叩き出せ」


と指示したそうです。

 大宗派戦争の始まりです。


 独裁国家シリアも大変な事になっています。

 父親のハーフィズ・アル アサドは第四代シリア大統領ですが、クーデターでシリアの全権を掌握して、


後は一族で継承しようしましたが長男が事故死して、政治に無関心で歯医者志望の現アサド大統領に継承されます。これがシリアの不幸の始まりなんです。


 独裁者アサドは、自国民が何百万人も近隣に逃げ込んでいますが、難民を米国の責任にでもしているのでしょうね。 


 今シリアは、「アサド政府軍」とアサド政権を倒そうとしている「自由シリア軍」、そして「IS」の三つ巴の戦いになっています。


 米国の敵は、アサドとIS、ロシアは反政府軍の自由シリア軍とIS、ロシアは、分600発を発射できる最新兵器の機関砲をシリアに入れて、自由シリア軍を中心に殺戮して、ついでにISを空爆しています。


 ロシアのIS退治に期待したいのですが、したたかなエリツィンのこと、頭にあるのは利権と米国に対する抵抗でしょうね。


 しかし、これが国益のための外交なんですね。

 外交が如何にしたたかに行われているか、平和ボケした日本人の皆さん、人道支援だとか、復興支援だとか、政治的支援だとか、美しいことを得意げに喋っているみなさん、国会議員のみなさん、無責任なN


POのみなさん、能天気ですよ。

 こんな相手に平和的話し合いは馬鹿げてませんかね。


 中東では、イスラエルとアラブ諸国連合の中東戦争、イラン、イラク戦争、湾岸戦争等々、平気で自国民を神経ガスで殺すイスラム教過激派、ISが13歳の子供に捕虜を殺害させる狂った集団、こんな相手に

    「こんな、はずじゃなかった」


はないでしょう。 


 安保法案が成立しましたが、中東の大宗派戦争に日本の自衛隊の出番があってはなりませんぞ!  


 以前にも書きましたが、イスラム教徒の大半は熱心な人々なんですが、今から1400年前、日本では飛鳥時代ですが、シーア派、スンニ派に分裂した頃から殺し合いが始まります。 


 イスラム教開祖者 ムハンマドの死後に、

    ムハンマドの教えを大事にしたスンニ派

    ムハンマドの血統を重視したシーア派


に分かれますが、IS(スンニ派)は、「イスラム国家の樹立」を全面に出して、殺し合いを正当化しています。


 狂ったバグダディ(ISの指導者)一家を滅ぼすために、大国が鍔(つば)迫り合いなどせずに一つに

なってISを撲滅して欲しいものです。


 大宗派戦争の始まりか?と懸念される今日、油に依存する日本は、中東で大勢の日本人が生活しています。中東の日本人学校は大丈夫か、日本の企業は大丈夫か。中東はこんな状態ですので、面白半分で


中東を訪れてはダメですよ。

 この混乱の中東に日本の役割なんてないですよ。

 今は、静かに見守った方が得策のようですね。