昔、父に「うちの庭は梅、桃、桜を植えたんだ」と聞いたことがありました。
なぜその三本なのかは聞きそびれてしまったのだけど、
桜を真ん中に梅と桃の木が、狭い庭に肩よせあうように、互いの枝を重なりあわせて、我が家の庭に生えています。
春に近づくと順に花が咲き、春への心踊るカウントダウンのようでもあって、
寒がりな父が春を楽しむように植えたようにも感じていました。
そして、この順番は夏にも続くことに気づいたのが今年でした。
先日、子どもたちと梅の木から梅の実を収穫して梅ジュースをつくり、最近、それを飲み始めたばかり。
昨日、二階の窓から、桃の木に紅い色の実がなっていることに気づきました。
今朝、長男が雨も気にせず、その実を採ってきてくれました。早速切ってくれた赤い断面のかけらをひと切れ口に入れました。
食べてみたらスモモのような味。
桃の木はスモモだったんですね。
私が子どもの頃から見ていた木だったけど、実がなっているところをあまり見たことがなく、食べたのは初めてでした。
でも、梅の木から梅を採ったのも、私が子どもを産んで、今の家に越してきた3年ほど前から。
もしかしたら、今まで気づかなかっただけでスモモはなっていたのかもしれません。
ホームスクーリングをしていると、
そういうことがよくあります。
暇な時間を拾い集めて、
流れにしていく、なっていく、のようなことです。
一昨日は三男がもらったキアゲハのサナギが羽化して蝶になり、
二男が育てていたカブト虫のサナギも成虫になりました。
今日はカブト虫の成虫は5匹に増えたそうです。
私は暇じゃないんですが笑、
子どもたちは色々気づいたことや、疑問に感じたことを、暇そうに見える私に教えてくれます。
卵から生まれるのはかぶと虫と蝶とメダカとシジュウカラと海亀とカエルだとか、
哺乳類でカモノハシは卵を産むねとか、
どうして卵の色が違う生き物もいるんだろう?とか。
疑問は疑問のまま流れていくこともあれば、調べたことを教えてくれることもあります。
時々は投げ出したくなったり
鬱陶しく感じる日もある子ども達との生活の日々。
でもそれも振り返ったら、
きっとキラキラと光る日に感じるのでしょう。
今まで気づかなかった実に気づいた時のように、日常は不思議さや発見で彩れていて。
パカリと切られたスモモの鮮やかな紅は、そんなことを教えてくれているようでした。
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◎私たちは、学校外で学び育つ子ども達が、平日学校のある時間に立ち寄れる施設やお店にステッカーを貼っていただく活動をしています。
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