毛越寺の怨霊と延年舞 | 運命己知

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神子・・・私は、お前の影。
いつでも剣となり、楯となろう。
お前の役に立つならば・・・私は幸いだ。

先日、平泉を訪れた。山桜は、まだ残っているか、様子を見に行った。だが、既に、束稲山にも、周辺の山々にも、残っている木は無く、散り終えてしまっていた。

陸奥より北の地では、まだ咲いている場所も、あるのだろうか。


束稲山の頂から、金鶏山の方角に、怨霊の気配を、感じた。

中尊寺、ではない。高館でも、怨霊の姿はない。金鶏山を、探していたその時、毛越寺から、強い気配がした。


やはり、いたな。木の幹に、怨霊が…。
…倒した。だが、私一人では、浄化する事が、叶わぬ。神子、お前の力が必要だ。

怨霊を、倒した後、延年舞が無事に、行われた。


御願円満、息災延命、千秋万歳の祝詞が上げられ、田楽躍や路舞、勅使舞等が、舞われていたな。
境内では、躑躅が咲き、春の小花も、幾何か咲いていた。
延年舞の後、延年茶が皆に、振る舞われた。大麦、玄米、柿葉、熊笹、桑の葉、虎杖、松葉、蓬が入っていると、寺の者が言っていた。
齢を延ばすという茶、神子も、飲むか?