九州で大地震が起きてしまいました
被災者の皆様の健康と、一刻も早い復興をお祈りいたします


天災をネタにするようで申し訳ないのですが、この事件を受けて問い合わせがあったのでマイクロチップについて少し
簡単に言ってしまえば電子的な迷子札です。とは言え電磁波を発しているわけではないのでご安心ください
背中に電子チップ、SUICAやNANACO、あるいは免許証やクレジットカードのICチップと同じようなものを埋め込みます。便宜上チップとは言いますが、形はカプセル状です
これは専用の機械で読み込むと番号が表示されるだけなのですが、国内では日本獣医師会が情報を管理しており、問い合わせることでどこの誰なのかを確認することができます


メリットとしては首輪と違い外れることが無いということ
デメリットとしては、太い針を刺すので痛みが強い、国内での認知度がそれほど高くないというところでしょうか
痛みについては、当院では基本的に幼少期の不妊・去勢手術の麻酔中に施術するということで回避しております。その点さえ我慢してもらえばいつでもできますが


天災の際には驚いて逃げ出してしまうケースややむを得ず家に残して避難するケース、避難中に離れ離れになってしまうケース等が想定されます
最近では動物愛護も進んできており、むやみやたらに捕獲・処分ということも減ってきてはおりますが、どうしても優先されるのは人間の公衆衛生です
病気や咬傷事故だけでなく、犬が苦手な人とのトラブルだってあります
そんなときにマイクロチップが入っていれば、もし首輪の迷子札が取れてしまっていても情報を引き出すことができます
避難中では直接連絡はとれないかもしれませんが、再会できる可能性は大きく上がることでしょう
最悪の時に、最悪の事態にならないような対策、ちょっと考えてみてはいかがでしょうか?

また、狂犬病対策との兼ね合いもありますね。関東大震災や戦中戦後の混乱期には狂犬病が多発した記録もあります
鑑札や済票が外れてしまっていても、固体認識ができたら確認をとることができますね



ちなみに諸外国、欧米ではマイクロチップを義務付けている国もあるようです。過去にはアメリカに移住されるという方からの問い合わせを受けたこともありました
国内でも世界標準に少しずつ移行していくことも予想されます
少し未来の常識、あなたの家族にご一考を