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ペルは元々違うお家のワンコでした
私が高校の帰り道によく立ち寄り
可愛がっていたワンコ
高校を卒業し専門学校へ通っていたある日のこと
たまたまペルの元々の飼い主さんに会い
少し立ち話をしていたら
信じられない言葉を耳にしました
「この子は飼えなくなったから
保健所に連れていこうと思ってる」
とのことでした
私は目指していた夢が
動物看護師であったことから
こんなに可愛い子を人間の勝手で
死なせてはいけないと思い家族に相談
ペルを迎え入れることにしました
来てすぐのペルは痩せ細っていて
あまり表情がなく悲しそうでしたが
人懐っこい性格だったため
家族に慣れるのも早く
楽しい毎日を送っていました
我が家に来たときが8歳
2年前の冬には膵炎になったり
異物を飲み込んで詰まってしまい
緊急手術をしてもらったり
途中で心臓病が見つかったりして
色々ありましたが
それからは抱えていた病気も
落ち着いていました
しかし今年の4月末のこと、、、
仕事が終わり家に帰ると必ず玄関で
お出迎えをしてくれるペル
その日はなんだか私もペルの側に寄り添いたくて
一緒にケージに入り体を撫でていました
すると下腹部に違和感を感じ
よくみると下腹部の乳頭がかなり垂れ下がり
5〜6センチ程のしこりができていました
約1ヶ月前の定期検査の時は
確実になかったしこり
1ヶ月経つか経たないかで
ここまでしこりが成長したのかと思うと
これはまずいと思い
すぐ院長に相談をしました
診て頂いた結果は乳腺腫瘍でした
ペルは若い頃に1度出産経験があると
前の飼い主さんから聞いていました
それから避妊手術は受けていなかったようで
避妊手術をして頂いたのが
我が家にきてからのこと11歳の時でした
わんちゃんたちは1回発情が来るごとに
乳腺腫瘍のリスクがどんどん上がってしまいます
家にきた時まだ未避妊だったので
乳腺腫瘍や子宮蓄膿症など
病気が出てくるかもしれないと
少しは覚悟してましたが
まさか本当になるとは思いもせず
乳腺腫瘍と知ったときはとにかくショックでした
ペルは癌と闘いました
最期の最期まで頑張り屋さんでしたが
6月6日18:40に息を引き取りました
癌が見つかり早い段階で
手術をしてもらいましたが
ペルを苦しめた癌は特別悪性度の高いもので
腫瘍を取っても再発や転移の可能性がある為
転移場所によって
あとどのくらい頑張れるかが変わってくると
手術の時点で言われていました
それを知ったときはなんでペルなの
いついなくなってしまうんだろうと
毎日毎日心が押し潰されそうでした
しかし手術を乗り越え生きようと
頑張るペルの姿を見てたら
この先苦しまないように痛くならないように
できることはしてあげたいと
前向きに考えられるようになりました
私の当時の合言葉は
[穏やかな毎日でありますように]でした
手術後の数週間はとても落ち着いていて
いつものペルに戻りつつあり
お散歩もできてすごく嬉しかったです
しかし途中で元々抱えていた
心臓病と膵炎が悪化してしまい
腎不全も出てきました
それも全ては癌が元かもしれない、、、
また薬が増えてしまった上に
6月頭の検査の時にはあと1週間と
あまり長くないかもと余命宣告を受けました
私はペルがいなくなることが
考えられなくて絶対良くなると
希望を持ちペルと家族と頑張ってきました
でも癌はほんとに厄介で
ペルの体を蝕んでいきました
こんなにいい子で可愛いペルを苦しめた癌が
憎くて憎くて仕方ないです
最期の最期までペルは頑張りすぎなくらい
いっぱい頑張ってくれて
ずっと私たち家族のそばにいてくれました
沢山の笑顔とかけがえのない思い出を
残してくれました
ペルに教えてもらったこと山ほどあります
その全てが私の宝物です
息が止まる直前に
ペルは尻尾をパタパタしてくれました
私たちの声にしっかり答えてくれました
術後の毎日はそれまで以上に濃い日々で
いっぱい抱きしめてあげれたし
いっぱいお話もできたし
いっぱいありがとうも伝えられました
ペル苦しいことはもうないよ
ゆっくり休んでね
そう伝えました
6月7日にペルは虹の橋を渡りました
一緒に過ごした5年間ほんとに幸せでした
5年以上一緒にいたようなそんな感覚です
ペルがいなくなった今
私の中にぽっかりと穴が空いてしまい
写真を見ては泣いてばかりで
毎日のお散歩がなくなり
毎日のごはんや薬の準備がなくなり
毎日の抱きしめる日課がなくなり
何日経ってもやっぱり寂しいです
もっと沢山写真を撮りたかったし
川遊びやドッグランにも行く約束をしてました
ペルの大好きな車に乗って
ドライブにも行かなきゃ
なんて思っていたのに、、、
でも今1番なにがしたいか
ペルをもう1度ぎゅっと抱きしめてあげたいです
今はただただ寂しいけど
きっとまたいつか会えることを楽しみに
頑張っていこうと思います
ペル今まで本当にありがとう
また会える日まで見守っててね
こんにちは。小林です
寒〜い冬が終わり、
暖かい春がやって来ましたね
1年が過ぎるのが早いですね。
(私だけでしょうか…)
さて。
春の予防のシーズンです
ワンちゃん達にとっても
慌ただしい季節ですね
今回は
マダニの予防についてお話しします
自然の多い諏訪地域はマダニの寄生も多く発生しています
お散歩などで気付かないうちにマダニ寄生されていることが多いんです
お家の方が気付いたときには
吸血し、すでに大きくなった状態で発見されることがほとんどです
マダニは、吸血するだけではなく
様々な病原体を持っている可能性があります
そして、そのマダニが吸血する際に
唾液を介して病原体が動物の体に侵入し
病原体に感染する事があります
最近では、2011年に初めて確認された
『重症熱性血小板減少症候群(SFTS)』という
マダニが介在する病気が発生していますね
この病気は、
ワンちゃんやネコちゃんだけでなく
人間にも感染することがニュースにもなりました
症状としては、
発熱や下痢・嘔吐などの消化器症状、血小板減少などがあります
マダニの活動が活発になる
春から夏にかけて感染するケースが多いといわれていますが
真冬でも環境によっては感染することがあります
これらの病気を防ぐためには
やはり。。。予防が大切です
当院でも、
背中に垂らすタイプの予防薬や
チュアブルタイプの予防薬などがあります
処方の際は、ご相談下さい
予防期間は、生活環境によっても変わりますが4月〜12月が理想です
また、
お散歩などで外から帰った際には
ブラッシングすることで
寄生する前のマダニを除去できる事もあります
それでもマダニに吸血されていたら…
その時は、
指でつまんで取るのは止めましょう
マダニの頭部が皮膚の中に残ってしまうだけでなく
マダニの腹部を圧迫することで
マダニの体液が動物の体へと注入する事になる場合があり
病原体の感染を手助けしてしまう可能性があります
マダニを見つけたら…
専用の器具によって除去する事ができます
自分で取らずに 病院を受診して下さいね
小さいからとって侮ってはいけません
何よりも予防が大切ですね