8月6日の日経新聞より・・・・
防犯システム標準装備のアパート ちゅうのがおました
防犯面から1Fに住みたがらない女性が増えており、安全性を高めて賃貸住宅の受注増加につなげるらしい・・・
何を今更という感じもせんではないが(笑)、実は看板に偽りありでんな
心理的な安心感はあり、多少入居が促進されると予測されるが、基本コンセプトが間違ってますな・・・
防犯面から1Fに住みたがらないとあり、窓の異常を感知すると警備会社へ・・・とある
なるほど、防犯システムのお陰で女性に好評で、忌避されがちな1Fも高稼働になりオーナーもウハウハそうでんな・・・
はたしてそうけ
窓の異常より、玄関を含む窓の開閉を感知するマグネットセンサー、すなわち侵入盗と留守宅待ち伏せ型性犯罪者へ対する備えと読めまんな
ところで、一人暮らしの女性が気になる犯罪とは何でしょうな・・・・
空き巣
覗きやストーカー
レイプなどの性犯罪
ちゃいまっか?
は別に女性やなくても嫌なもんですわ
しかし実は上記防犯設備で担保できるのはのみで、肝心なやでは留守宅待ち伏せ型性犯罪者以外効力おまへんで~
なぜなら、マグネットセンサーちゅうのは、ドアの枠とドアにそれぞれセンサーがついており、ドアが開くとそのセンサーの間隔が広がり異常を感知しまんねんな
ということは、在宅中は、窓を開ける場合は警備スイッチを切らざるを得ない
そうせんと、じゃんじゃん信号が行き、警備会社に「エエ加減にせんかい」といわれまんな
また、警備をセットする場合は窓を締めているので、在宅時では風呂にでも入っていない限りセンサーが働く前に110しますわな(笑)
このことより、現実には女性に安心してもらえるとはなりまへんで・・・
では、女性に限らず一般的な家での犯罪手口には対応できるか
(オーナーがこりゃええわと受注につながるか)
犯罪手口を考えてみまひょ・・・・
窓(多くはベランダ)からの侵入盗の場合、統計上1F、2Fの侵入率が同じで次いで最上階となっている
玄関からのピッキング(古い)、サムターン回し(チト古い)、バールこじ開けには階数は関係なし
強盗や性犯罪者は、物陰に隠れ入居者の帰宅と同時に一緒に玄関から押し入る
つーことは、1Fだから危険というのは、単なるオカルトでんがな
まぁ、在宅時にベランダなどに不審者を発見した場合、手動で警備通報できるくらいけ
この場合、警備会社は緊急自動車ではないので、やはり110番の方がええんちゃいまっか
以上、空き巣と留守宅待ち伏せ型性犯罪者には効力がおますが、気分的に1Fを嫌がる女性を納得させるには程遠いモンでんな・・・
また、1Fを高稼働させオーナーから受注をちゅうのもちょっとアカンのちゃう
ワシの担当物件にも警備システムを導入しているモンがもちろんおます
警備システムは一定の効力を発揮しますので、導入に関してはもちろん賛成で否定する気はおまへん
しかしながら、誤った内容と言うか勘違いする内容がわざわざ日経に掲載されていたのはいただけまへん
そして、安全ちゅうのは己で気を付けるのが原則であり、機械やシステムを過信してはアキマヘンわ
円滑な隣人関係を築き、防犯面を高めるためには隣近所への挨拶等、ソフト面の充実が必要ですな・・
また、オーナーもハウスメーカーの営業トークを鵜呑みにされんように・・・・
こんなご時世でっさかい、一緒に考えまへんかオーナーはん