コンプライアンスという言葉が浸透して久しい・・・・

直訳すれば「遵法精神」であるが、本来の意味は、法令を守るというのは当たり前の話で、グレーゾーンにも足を踏み込まないことによって社会的な信用を守ることでんな


この業界も引越しシーズンが終わり、落ち着いた頃ですわ

引越しシーズン中、多くの法人契約があったんちゃいまっかはてなマーク

管理会社でよく聞く話なんでっけど、ビル会社契約の場合、各会社ごとにメモ稟議ちゅうもんがおます


例えば、A株式会社の場合、家賃が上限100,000円までとかね

この場合、駐車場代はルートセールスの社用車以外は当然自腹でんな

そして、たまたま音譜気に入った部屋が、80,000円で駐車場が20,000円の場合

あなたならどうしまっかはてなマーク


1 家家賃80,000円で契約して、車駐車場代20,000円は自腹で払う

2 車家主に交渉して100,000円と書いてもらい、こっそり車駐車場代は込み


いったい誰が得して、誰が損するんでっしゃろはてなマーク


[家主]

12いずれの場合も収入に変化なし


[入居者]

1の場合出費が20,000円

2の場合出費がゼロ


[会社]

1の場合80,000円出費

2の場合100,000円出費


ここで問題となるのがコンプライアンス

賃料はあくまでも100,000円が上限であるが、100,000円を使い切ってよいというものではない

ましてや賃料以外に使うことは、稟議=社内規約に違反するっちゅうことでんな

つまり会社にとって、家賃で100,000円使う場合と駐車場代込みで100,000円使う場合、出費する金額は同じでも結論が違い、家賃のみで上限まで使う人間と余った人間とを公平にするために駐車場代に使ったちゅう論法は通じまへん


本来、1の場合出費は80,000円で済み、マックス100,000円に比べ20,000円会社の利益=株主の利益となりまんねんけど、駐車場代込みにすることによって会社の利益=株主の利益を害することになりまっから・・・

軽い処罰ですんだらエエけど、最悪解雇処分叫びになりまんので気ーつけたほうがよろしおまっせ!!

月々数万円の節約は魅力かも知れまへんが、つまらん事をしたために一家路頭に迷うことになるやも知れまへん


参照条文
第二百四十六条  人を欺いて財物を交付させた者は、十年以下の懲役に処する。
 前項の方法により、財産上不法の利益を得、又は他人にこれを得させた者も、同項と同様とする。

第六十条  二人以上共同して犯罪を実行した者は、すべて正犯とする。

第六十一条  人を教唆して犯罪を実行させた者には、正犯の刑を科する。
 教唆者を教唆した者についても、前項と同様とする。

第六十二条  正犯を幇助した者は、従犯とする。
 従犯を教唆した者には、従犯の刑を科する。

など、刑法犯になる可能性も高く、禁固罰金以上になった場合は間違いなく解雇ですわ・・・


申し出をした入居者、唆した仲介業者いずれも、共犯になりまっせ~

契約を取りたいがため良かれと思ってやった操作

思わぬ結果を招きまんな・・・