シャオ・ジャン美しさと俳優魂、歌のうまさ、

そして中国社会の誇りとして

「一帯一路」の顔となったことを記念して

この文を投稿します。

 

2024年2月3日に行われた

「オンライン オーディオビジュアル フェティバル」において、

堂々と華やかに誇り高く語りそして歌うシャオ・ジャンは、

一億回の再生という注目を集めた。

 

その立ち姿の美しさ、さわやかな美貌、優しい声、

真っ白な高貴さを表す衣装を着こなした彼は、

中国の「一帯一路」の10周年を祝う

トップランナーとしての役割を見事に演じた。

 

歌手としてこの栄誉を手にしたシャオ・ジャンだが、

彼の活躍は俳優としても賞賛に値する。

 

今までに見た作品の中で最も惹かれたドラマ「陳情令」に見る

容姿の美しさについて

 

《黒目がちの大きな目》 

 

切れ長で普段は優しい下がりぎみの目が

場面に応じて上下に開き大きくなる。

 

雲深不知処の入口でラン・ジャンと初めて会った時の

大きく見開いた瞳、

この目にラン・ジャンは魂を奪われる。

まっすぐにラン・ジャンを見る目の破壊力。

 

蔵書閣で筆写が終わり、

ラン・ジャンの似顔絵を描くいたずらっ子、

得意そうに眼球をくるくると回して

ラン・ジャンに絵を突き出す。

 

眠ったラン・ジャンを見つめるうっとりした目。

美しいラン・ジャンに憧れるウェイ・インだ。

 

ラン・ジャンへの自覚しない恋心、

切なさを込めた思いを

姉イエンリーへ告白する潤んだ瞳。

 

剣霊を鎮めるため宿屋で

ラン・ジャンの琴に合わせて笛を吹く時、

ラン・ジャンを見る大きくきらきら輝く瞳、

ラン・ジャンは思わず笑みをもらす。

(なんて魅惑的な瞳だ。私のウェイ・イン)。

 

シャオ・ジャンの目がこれほど魅力的なのはその位置だ。

大きな目が顔の一番目立つパーツになっている。

深すぎないふっくらした瞼と

上にも下にも開き丸くなる眼瞼、

普段は切れ長の下がり目だが、

感情の変化に応じて多様に変わる。

恋する思いに潤んだり、

怒りで吊り上がって険しくなったり、

恐怖におびえたり、

涙を湛えたり、

優しさが溢れたり、

憐憫に濡れたり、

目が心を表す窓だということを思い知らされる。

 

《唇》

 

 普通に閉じた時の形、

少し左右非対称でありながらその微妙な違いと

唇左下の小さいほくろのえも言えない魅力、

しゃべりだすと自由自在な柔軟さで様々な形になり、

目と相まってキャラクターの感情表現を伝える

感動的な唇だ。

 

 笑顔になる時の多様な形、

天真爛漫な朗らかな笑み、

柔らかなほほ笑み、

皮肉な笑い、

いたわりの笑み、

愛する者に向けるとろけるような笑顔。

 

 人間の「笑み」という美しい感情表現を

これだけ多様に示す唇は他にない。

 

《いろいろな角度からの横顔》

 

右から見ても左から見ても変わらない美しさ。

 

第一話でみすぼらしい服装で荒れ果てた家で

一人草笛を吹き思いにふけるひと時、

鼻すじと唇が美しい横顔に憂いをたたえた表情、

このドラマにおけるウェイ・インの

切ない人生の予感となる場面だ。

 

空から屋根に舞い降りてきた白装束のラン・ジャン、

琴から青い光を放って剣霊を鎮める雄姿を

物陰から見つめるウェイ・イン、

その憧れに満ちた笑顔、

みすぼらしい姿のシャオ・ジャンだが、

豊かな表情の変化の中でその美しさが一瞬輝く。

人形のような固定した美しさではなく、

心が醸し出す美しさだ。

 

知らなかったとは言え姉の忘れ形見ジン・リンに

言った言葉を恥じ

自分のほほをたたくウェイ・イン、

シャオ・ジャンは切ない人の心を美しく演じる。

清流の流れる美しい景色の中で河原に

寝そべって空を見ている一人孤独なウェイ・イン。

 

雲深不知処の静室の中、

不夜天で崖から落ちて行方不明になり、

16年後ラン・ジャンに救われて、

雲深不知処の静室で夜目覚めたウェイ・イン、

ラン・ジャンと交わす会話、その横顔。

 

鼻から唇そして顎、首までの曲線のなめらかさ。

シャオ・ジャンの高いけれど高すぎない鼻、

鼻先から人中(鼻の下の溝)、

上唇、下唇、顎、すべてのパーツが調和する。

ここでは特に横から見る唇が魅惑的だ。

 

《怒りの表情》

 

姉イエンリーを侮辱するジン・ズーシュエンに対する怒り、

 

自分を侮辱するジン・ズーシュンに対する怒り、

 

窮詭道で逃亡しようとするウェイ・インたちのまえに

立ちはだかるラン・ジャンに

「俺たちの誓いは何だったんだ?」と問う時の怒り、

 

伏魔洞でウェン・ニンをめぐるジャン・チョンとの争いの時、

「どの口がそれを言う!」

と自分たちの命を救ってくれた

ウェン・チンとウェン・ニンを

世家に差し出せと言う

ジャン・チョンに対する怒り、

 

愛する姉の夫ジン・ズーシュエンを

殺してしまったウェン・ニンに対する怒り、

 

不夜天での世家に対する怒り、

 

姉イエンリーを殺した仙師への怒り、

 

その怒りの形相はそれぞれ違って凄まじい。

シャオ・ジャンの秀逸な演技だが、

しかしなお怒りの表情でさえ美しいのは何故か?

 

《笑顔》

 

シャオ・ジャンを

ウェイ・インに抜擢した着眼点が

その笑顔だったと言われている。

 

シャオ・ジャンの笑顔があらゆる場面を彩っているが、

私が一番心を惹かれたのは潭州の町で

「提灯を買おう」

という時のラン・ジャンに向けた笑顔、

ラン・ジャンが自分を見つめているのを知り、

それが嬉しくて心からラン・ジャンに甘えるときの笑顔、

見る人はみなとろけてしまう。

 

そして、すべてが終わり

共に旅したいという思いを心に閉じ込めて

一旦は別れていったが、

一人で「ワンシエン」を吹きながら

ラン・ジャンを思っている時に、

「ウェイ・イン」という声がする。

ああ、ラン・ジャンが戻ってくれた、

切なさと期待と一抹の不安を宿しながら

振り向いた後の花が開くように笑う笑顔、

見ると幸せになる。

 

第1の生で見せる

天真爛漫で底抜けに明るい笑顔、

第2の生では、

陰を宿した皮肉なそして寂しい笑顔、

第3の生では、

苦しみや切なさを知り、

死から蘇り

ラン・ジャンの愛に生きる希望を見出した時の

ラン・ジャンへの愛溢れる笑顔。

 

ウェイ・インの笑顔は

ラン・ジャンが愛さずにいられない

魔法の果実なのだ。

 

《涙する顔》

 

陳情令の中でのウェイ・インが泣く場面は、

蓮花鵜の悲劇から不夜天での破滅まで、

そして観音殿における

ラン・ジャンやジャン・チョンとの絡みの中に数多くある。

 

ラン・ジャンの2回だけ(そのインパクトは半端ない)と比べると、

ウェイ・インの涙の感情表現が

笑顔の感情表現と同等に

このドラマの見どころと言えるだろう。

 

ジャン宗主と別れる時の不安と心配と別れの予感の

滂沱の涙と叫び。

 

蓮花鵜の屋根からみた惨劇と

ジャン宗主とユー夫人の倒れた姿を

見た時の悲しみと悔しさと怒りの無言の涙。

 

姉イエンリーに蓮花鵜の惨劇を告げた時の呆然自失の涙。

 

いなくなったジャン・チョンを探しに蓮花鵜に戻るため、

姉のイエンリーに

「無事でいると約束して」

と言うときの切ない涙。

 

ジャン・チョンが金丹を失い

生きる希望を失ってしまったのを救うため、

金丹の復活を書いた医学書物を漁るが見つからず、

自分を責め、

イエンリーと抱き合って慟哭する涙。

 

乱葬崗から生きて帰り、

不浄世で傷ついた仙師の世話をする姉イエンリーに声をかけ、

彼女が振り向いた顔を見つめる

笑顔の中の涙。

 

蓮花鵜でジャン・チョンから罵られた悲しみを

優しく癒してくれるイエンリーに見せる甘えた涙。

 

百凰山の夜狩りの折りの

ジン・ズーシュンがウェイ・インを

侮辱するのを咎めるイエンリーの言葉、

「ウェイ・ウーシエンに謝罪を」

と詰め寄る姿に感動する涙。

 

窮詭道でウェン・ニンたちを連れて逃げる途中、

ラン・ジャンが立ちふさがった時、

「俺たちの誓いは何だったのか。

なぜ弱き者がくじかれる?」

「戦いが避けられないのなら、

お前と戦って死にたい。

お前に殺されるなら悔いはない」

という時の決意を込めた究極の愛の告白と涙。

 

乱葬崗に逃れたウェイ・インを

訪れたジャン・チョンと対峙して、

ジャン家との別離を覚悟したときの

失意の涙。

 

姉イエンリーの花嫁姿を見た時の

感動のあまり湧き出す涙。

 

そのあと乱葬崗で1人ベッドに横たわり、

「ウェイ・ウーシエン、また同じ選択をするのか?」

と一瞬の迷いに心乱れる一筋の涙。

 

窮詭道でウェン・ニンが

姉の夫ジン・ズーシュエンを殺してしまった後の

我を忘れてしまう涙。

 

眠らされながら別れを告げる

ウェン・チンとウェン・ニンに

「行くな」という時の

目じりからこぼれる一筋の涙。

 

ズーシュエンの棺の前にいる姉を見たが、

人に見られすぐ逃げやぶの中で

イエンリーの幻影を見、

手を差し伸べ救いを求める

哀切な涙。

 

姉イエンリーの死に絶叫する絶望の涙。

 

自暴自棄になり笛を吹きながら流す惑乱の涙。

 

仙師たちを嘲り、

陰故符を破壊しての自嘲的な高笑いと

孤独の涙。

 

崖の端に立ち身を投げる

あきらめの涙。

 

これらの涙は蓮花鵜から夷陵老祖時代に流す涙だ。

 

その後、16年後に雲深不知処の静室で目ざめ

「生きていたとは」と

ラン・ジャンに呟く時の目じりからこぼれる一筋の涙。

 

観音殿でウェイ・インの命と引き換えに

剣避塵を鞘に納め自分の霊脈も閉じてしまう

ラン・ジャンへの愛があふれる涙。

 

ジャン・チョンが金丹のことで狂乱して

「なぜ私に黙っていた?」

と詰め寄る時のいたわりの涙、

「そんなお前を見たくなかったからだ」。

 

ジン・グアンヤオに責められるジャン・チョンを

思いやる涙。

 

乱葬崗で死んだと思っていたアーユエンとの再会で流す

嬉し涙。

 

このさまざまな涙をシャオ・ジャンは

その状況にふさわしく表現する。

それは演技と言うよりも、

ウェイ・インそのものになり切った姿である。

シャオ・ジャンはウェイ・インを生きている。

 

ワン・イーボがシャオ・ジャンには

「涙のスイッチがある」と言っていたが、

その情景に必要な涙が出せるというのは

卓越した演技力と言えよう。

 

その人になり切れば自然に涙が出てくる

というシャオ・ジャンの演技論は

天賦の才能から生まれたものである。

 

《怨念をまとった夷陵老祖の妖しい美しさ》

 

シャオ・ジャンの計り知れない魅力の一つだ。

こんなシャオ・ジャンもいるのだなと思う。

 

いつもはあの優しく人を幸せにする表情のシャオ・ジャンが、

尖って不敵な誰も抵抗できない力を持つ存在となった

夷陵老祖を演じるとき、

その底知れない不気味さを孕んだ姿の魅力は

言葉にできない。

 

夷陵老祖として現れた時の笛を吹く横顔の妖しさ、

人を見る視線と表情の哀しさ

いつかこの強く妖しく美しく哀しいシャオ・ジャンを

主役とするドラマ又は映画を見たいと思う。

 

眼、横顔、笑顔、涙、妖しい美しさなど、

シャオ・ジャンの美が

すべて詰め込まれたような「陳情令」、

多分プロデューサーも監督も

シャオ・ジャンの美をこのドラマを通じて

発見する日々であったのではないかと思ってしまう。

 

俳優としての生きるシャオ・ジャン

 容姿が美しいだけではないシャオ・ジャンの演技論

 

役に入り込み、

その人になり切ることで自然な演技ができるとする

シャオ・ジャンの演技論は、

ウェイ・インの過酷な人生を

現実に生きることを意味する。

 

信義を貫き、

生命の危機に救いの手をさし伸べてくれた

ウェン・チンとウェン・ニンを、

あらゆる犠牲を払っても守ろうとする行動をとるが、

罠にかかって破滅していく人生を生きる。

 

最愛の姉をも失い絶望するウェイ・イン、

そして最も信頼していた義弟のジャン・チョンから

「死ぬがいい!」と剣を向けられた時の驚愕。

 

この過酷な人生を疑似体験するプロセスが

シャオ・ジャンの健康にまで影響を与えたことは

十分にあり得ることである。

一時は食事もとれないほどだったとあったが、

ウェイ・インの悲劇的な生を生きる姿に感動する。

 

シャオ・ジャンは、

「以前演じた役を視聴者に忘れさせることができたら 

俳優として成功したと考えます」と述べる。

インタビューされた時、

「おバカな映画にも出ていましたよね」と問われて、

「ははは・・・でも僕の進歩を見てもらえるでしょ。」と答える、

自己変革を続けるシャオ・ジャンの真骨頂だ。

 

「過去に戻れたとしても過去には戻りません。」

「自分のやりたい事だけをします。」

「ネガティブな感情はプライベートで一人いるときにこっそり解消しています。

物事に当たる時はポジティブな気持ちがあって初めて

うまくいくと思うからです。」

「運命は変えられます。変えられないことなどないんです。」

「信念が変わらなければいい。」

「全力を出せればいい。」

 

生きるという覚悟

 

 これらの言葉から感じるのは「生きるという覚悟」である。

 

24歳でデビューしてからシャオ・ジャンは年々美しくなる。

 

「ダイエットをするのはなぜですか」と問われて、

「生きるためです」

と答えたシャオ・ジャン。

ちょっと意表をつくこの答えは、

自分の俳優人生において、

大学時代のように太っている自分ではなく、

スタイルが良く顔の陰影が深く

顔面偏差値の高い自分になることが、

目標である「愛される俳優」としての

「生きる価値」

の創造だという意味を込めたものだ。

 

ビジュアルを向上させ維持するための努力はもちろんだが、

役柄によっては逞しさが必要な場合もある。

狼殿下では

太って無精ひげのシャオ・ジャンが見られるが、

その役柄にふさわしい外見になることも含めて

俳優は自己の身体までも変容させる。

いつも同じではない。

 

ウェイ・インの役ではドラマが進むにつれて

シャオ・ジャンは痩せて細くなっていく。

夷陵老祖になった時の細い肢体と

妖しさ漂う表情の美しさには息を飲むようだ。

特に伏魔洞で眠るウェン・ニンの前での

ジャン・チョンとのやり取りにおいて、

信義を貫く気高さ、

ウェン・ニンたちに対する無償の愛、

自分の半身とも言えるジャン家を捨てる哀しさ、

にじみ出る心の美しさが溢れている。

 

歌手としてのシャオ・ジャンについても

 

ベテラン歌手とタッグを組んで

彼らの持ち歌を歌ってハーモニーを競うという

「OUR SONG」に出場し、

三人のベテラン歌手と共に歌った。

 

声の美しさとハーモニーの美しさ、

どのようなジャンルの歌でも

その本質を捉える表現力が素晴らしい。

決勝まで残ったが

残念ながら第1位にはなれなかった。

しかしウェブ投票ではトップとなり、

「ソウルコンパニオンズ」という賞をもらった。

 

那英とのデュエットが評価されたのだ。

男女三人のベテランと9曲を歌った

シャオ・ジャンの歌唱力は

すべての人に認められたと言えよう。

 

「誠実な声」と

「すべての言葉が信じられる」

という二人の先輩歌手の評価が

シャオ・ジャンの歌の魅力を伝えている。

 

タッグを組んだベテラン歌手から

その取り組み方の半端ない努力を誉める

心からのエールは

シャオ・ジャンにとって

歌手活動における今後の展望を示している。

 

アイドル路線のグループX玖少年団のボーカルとしてスカウトされたこと、

バイオリンを習っていたこと、

大学時代に音楽部で活躍していたというのは

音楽における基礎的な知識を備えているのが分かる経歴だ。

 

加えて声が美しく、

発声と音程の基本的な技術が

彼の歌の抒情を支えている。

澄んださわやかな声、

裏声の清らかさ、

低音のソフトさ、

思い切り出し切った声の力強さ、

どんな歌でも歌いこなせる感がある。

陳情令の

「ワンシエン」

「曲尽陳情」

の歌も心に響く。

 

発売されたシングルが高い評価を受けたというシャオ・ジャン、

今回も大きなイベントで歌手としての魅力を世界に示した。

 

人柄と強い意志

 

シャオ・ジャンは人としても謙虚で勤勉で誠実であり、

強い意志を持つ人柄だ。

 

「OUR SONG」での那英とのデュエットの時、

歌い終わった後のしぐさにその片鱗が見える。

 

那英が「うまくできたよ」と示す動作、

小さくガッツポーズをする、ほのかに微笑むなど、

その動作に対し少し間をおいて同じ動作を

謙虚に行う気遣いの麗しさ。

 

「いい子だな」と私は思う。

こういう動作が自然にできる心根の優しさが、

陳情令のメイキングで見るように

ワン・イーボの甘えを包み込み、

彼に幸せな笑顔をあふれさせた人間力である。

 

それだけではなく、

「決めたことはやり切る」

という意志の強さも備えている。

 

227事件でネット上での激しい攻撃を受け、

9か月間すべての活動を停止した間も

冷静に問題を分析し、

何を為すべきかを明らかにし、

堂々とその件について自分の言葉で

説明責任を果たした

シャオ・ジャンの賢明さは言うまでもない。

 

容姿が美しいだけではなく

心も美しいシャオ・ジャンが

人を魅了するのは不思議ではない。

 

アイドルから多才なエンターテイナーへ

 

 24歳という年齢で

アイドルの世界に飛び込んだ勇気、

安定したデザイナーとしての身分を捨てて

10代の若い子たちと同じ土俵で闘いながら

「谷の底から這い上がった」

と述懐するシャオ・ジャンの逞しさ、

それは

「やりたいことをやる」

決意から生まれる。

 

「心に恥じない生き方をする」

ウェイ・インそのものだ。

シャオ・ジャンがウェイ・インをあのように演じきれたのは

この信念があったから。

シャオ・ジャンにしかあの陳情令のウェイ・インは演じられないと、

彼の言葉と行動を見て感じている。

 

自由で、明るく、美しく、妖しく、儚く、

それなのにポジティブ、

変幻自在のシャオ・ジャン、

陳情令のように

一人の人間の多様な生を見られるドラマはそう多くない。

 

「斗羅大陸」でもシャオ・ジャンは子どもから青年まで、

覚醒前の魂師から強い魂師に育っていく姿を演じているけれども、

陳情令のシャオ・ジャンは、

一直線に成長していく唐三のようではなく、

3つの違った人生を生きるウェイ・インを演じ分けるのだ。

 

怖いものなしの自由奔放で強いウェイ・イン、

その明るさで皆の人気者だ。

唯一厳しい態度をとるラン・ジャンにも

衒いもない思わせぶり三昧だ。

 

しかし、金丹をジャン・チョンに与え

夷陵老祖となったウェイ・インは、

権威に歯向かう一匹オオカミとして

恐れられ嫌われる存在になる。

 

その変わらない本質を見抜くのは、

ウェイ・インを愛するラン・ジャンだけだ。

 

しかしそのようなウェイ・インが

破滅していくのは予想ができる。

不夜天の崖から身を投げて

骸さえも見つからないまま16年が経つ。

 

16年後、

捨身呪により

モー・シェンユーとして復活したウェイ・イン、

すべてを失ったあとの素のウェイ・インは、

ジャン・チョンの憎しみに心折れ、

世家の夷陵老祖憎しの風潮にも失意を感じながら、

そのウェイ・インをいたわり唯一傍にいるラン・ジャンに

甘える可愛い姿を見せる。

 

そして自分を陥れた悪を暴く中で、

ラン・ジャンの愛を受け入れ

明るく賢いウェイ・インの姿を

取り戻していくのが第3の生だ。

 

シャオ・ジャンは陳情令の前後にも

映画やドラマでの多様な役を演じて

高い評価を得ているが、

私は陳情令のウェイ・インに最も惹かれる。

 

今後も何度もそのビデオを見るだろうと思う。

 

いつまでも見ていたい宝物を得られた喜びは

80年の人生における

シャオ・ジャンからの贈り物だ。

 

シャオ・ジャンの活躍は映画、

テレビドラマ、コンサート、ファッションなど

様々な分野に広がり、

中国内だけではなく

世界のシャオ・ジャンになるだろう。

 

彼の成長と活躍を見ることができる幸せを

他のファンと共有したい。