朱顔をしばし見つめる時影
頽れるように倒れる時影を
朱顔は抱き留める
「師匠、しっかりして、師匠」
我に返った朱顔は
一転時影の胸の血を抑える
涙を流す朱顔を見て
「すまなかった
お前の愛する人を殺した償いだ」
「謝らないで、師匠 嫌よ 違うの」
言葉が見つからない朱顔
時影は玉骨を取り出し朱顔の髪に挿す
「この玉骨がお前を守ってくれる」
自分の死後までも朱顔を守ろうとする
その愛
涙を流す朱顔を見て
思わず問わずにはいられない時影
「私の死ぬのが・・・悲しいか?
あのものの死よりも・・・もっと?」
この時影の哀切な恋心
【この場面は何度も撮り直し、
泣きすぎて呼吸困難になるほどの熱意で演じられたと
メイキングで明らかにされている
時影の言葉もその中で
ドラマのように変えられたらしい
時影の朱顔への愛
自分の命を賭けて
朱顔の誅心呪を解くという
究極の愛の切なさを
シャオ・ジャンは演じきった
この場面は何度見ても
見れば見るほど
時影の朱顔への愛の
無償性、献身性、純粋性を
感じることができ
時影の人を愛する心の高潔さが
浮き彫りになる場面だ】
朱顔の
「本当に愛しているのはあなたです。
初めて会った時から好きでした。」
という言葉は
もう時影には届かない
朱顔の腕の中で
息絶えていく時影
「運命は受け入れる」
と言った時影
朱顔に心を残しながら死ぬ
【この場面を演じるシャオ・ジャンは
演技ではなく時影を生きている
見れば見るほど
時影の朱顔に対する切ない愛が
心に迫ってくる
シャオ・ジャンは素晴らしい!
監督がこの場面で思わず涙ぐむほどに
シャオ・ジャンの時影は
美しく哀しい
目をつむった横顔に
ほろりと一筋流れる
命の最後の涙
忘れられないシーンだ】