拳す
梁の武帝達磨大師に問う
如何なるか是れ聖諦第一義(しょうたいだいいちぎ)
磨云く
廓然無聖(かくねんむしょう)

これは、禅の公案集「碧眼録」第一則「達磨廓然」の中の一節です。

梁の武帝が達磨様に問いました。
"仏法のぎりぎりのところをお示し下さい"
達磨様のお答
"雲一つない、カラリと晴れ渡った大空だよ"

当地は連日猛暑続きで、雨も降らず晴れ渡った空が恨めしくもあります。
勝手ですね~~。

例によって訳が解らない禅問答ですが、
私はこの問答が好きで、
何か嫌な事があったり、心がもやもやしている時、
真っ青な空を見上げながら唱えます。
「廓然無聖!」。

心に何の引っ掛かりもなく、とらわれもなく、あの大空の様に生きていこうよと、言い聞かせます。