なにしろ、
最近は吾郎ちゃんの出演作以外、映画を全くと言っていいほど観ないので、今泉力哉監督作品も初めて観たのでした。

なので、
今泉監督の作風も知らず、また、当初の謳い文句が"フランス映画の様な大人の恋愛映画"という事だったので、ちょっとドキドキしていたのでした。
映画「男と女」みたいな~~~。

けど、思っていたのと良い方に違っていて、ホッ(笑)。

しかし、内容的には、恋愛映画というより、不倫映画。
その上ダブルで~~。
話だけ聞けば、まるでドロドロではありませんか。
なのに、
この心地良さと美しさは一体何なんでしょう。

まず、画面が美しい。
計算された構図。
人物の配置。
観ていると、小津安二郎の映画とだぶってくるのでした。
据えっぱなしのカメラでの長廻しで、俳優はその前で自在に動き、会話をする。
又、カメラを切り替えてのアップの映像。
今泉監督も、ほとんどその感じでしたね。
特に、ラストの茂巳と紗衣の対峙は圧巻でした。

小津映画では、俳優がカメラに向かって台詞を言ったりしてたけど、流石に、今泉映画では、そこはなかったですね。

また、内容も私は小津安二郎的だと思いました。
家族の日常を淡々と描き、喜怒哀楽を静かに見つめていたのでした。

「窓辺にて」も私は、
家族映画ではないかと思うのです。
二組の夫婦と、女子高生と、叔父さんと、、、。
絡みあいながらの、悲喜こもごもの人生模様。
けど、それは単なる人生の一コマに過ぎない。
時間はさらさらと流れて行く。

喫茶店の窓辺から差し込む光がつくる指輪の様に、まばゆくも儚くゆらゆらと揺れていくのです、、、🎥💗