悲惨な最期でした、、、。
世相に逆らって自分を貫けば、当時の状況では、当然あり得る事ではあったでしょうが、井戸に投げ込まれるとは、余りにも悲しい。
なのに、
胸に迫る感動、余韻、共感~~が感じられないのは何故か?。
吉高由里子さん、稲垣吾郎さん、永山瑛大さん、石橋蓮司さん。
それぞれ、キャラクターにぴったりなキャスティングで、演技も素晴らしいのに、ドラマとして重みが感じられないのだ。
もったいない!!よね。
思うに、(私は原作は読んでないけど)、当時の歴史的背景、なぜその様な思想が生まれてきたのか等々が一切描かれていないので、作品に深みがないのではないでしょうか。
そもそも、三回で終わらせる事に無理があった。
三回目などは、まるではしょってる感じで、駆け足旅行でした。
むしろ、大河ドラマで、じっくり作って欲しかったです。
三人の人物像も、もっと掘り下げて、、、。
三回目では、辻潤=稲垣吾郎は、全く出てなかったけれど、彼も又、二人以上に凄絶な最期だったのです。
野枝と別れた後は、定職に付く事もなく、彷徨い、放浪の末、
ようやく落ち着いたアパートの一室で餓死、シラミにまみれていたのでした。
性癖と云ってしまえばそれまでだけど、
翻訳家、思想家としての才能を持ちながら、人生を磨り減らしていった彼の人と成りを私はもっと知りたくて、図書館から本を借りてきて、今読んでいます。
又、今ひとつ思うのは、
何で今、女性解放活動家なのか?という事。
何で今、無政府主義と、その時代なのか?という事。
何で今、あの時代だったのか?という事。
時代は進んでも、何も変わってはいないという事なのか、、、?
ドラマを見ながら、今の世界の情勢を思わずにはいられませんでした。