入場した瞬間、
ヒシヒシと伝わる緊迫感ある空間。
ワクワクする。

QUEENトーナメント。
準決勝。
vs 稲葉ともか。

3カウントなしのJTOルール。

心身共にMAXにもっていく作業。
頭脳もMAXにもっていく作業。
ランキング上位と闘うときは、
これが大事となる。

数年前、
名前もどこの選手かわからない、
たまたま観た試合映像。
一発のバンプに惚れてしまった選手。
調べて、
すぐにTAKA代表に連絡。
「稲葉さん、いいね」と。

返ってきた返事は、
「おまえと手が合うよ」だった。

対戦すればするほど、
駆け引きが楽しくなる。
これが本来のプロレスだよ、と。

昨日の稲葉ともか。
強かった。

こういった試合をすると、
「まだできるんだ」という錯覚に陥る。
キャリアに奢らず、
鍛錬も怠らず、
己の技術をグレードアップできるのがJTOのリング。
これらひとつでもやる気力を失ったら、
わたしがリングをおりる時。

JTOにあがりはじめて、
間もなく3年。
初めて涙した。


しかも、悔し涙だ。
QUEENの座は諦めない。
どんな時も応援し続けてくれる仲間(ファン)に、
ベルトを巻いた姿をもう一度見せたいのだから。