私は4年前に定年を待たずに職場を退職した後、現在まで無職です。

在職中に「介護支援専門員(ケアマネージャー)」と「ファイナンシャルプランナー」の資格を取得しましたが、これは再就職するためではなくて、自分や自分の周りの人たちがいずれ必要となる時に、多少なりとも法律や制度の知識があれば助けになるのでは?と考えたからです。

益々高齢化社会になり、現在の介護や福祉の制度が若干変わることがあっても、多分制度そのものが全くなくなるということは今後もないでしょう。
ならば、いざ介護が必要になった時
どこへ何をどうすればいいのか?
どんなサービスがあり、どれだけ費用が必要なのか?
…の知識があると無いでは心構えも動きも違います。

また、ファイナンシャルプランナーは、個人の資産に関して様々なアドバイスが出来る職業ですが、老後が長かろうが短かかろうが、
今後生活を維持するためにはいったいどれだけお金が必要なのか?
不足分をどう補ったらよいのか?
あるいは、生活レベルの修正をどのようにしたらいいのか?
…等を正しく理解しておけば、いたずらに不安に陥ることもないし、ケチケチし過ぎることもない。

当初私は、一般的な平均寿命の年齢までを想定したライフビジョンを作っていましたが、癌が再発したことで、介護関連の申請も必要なお金や相続や葬儀などもかなり前倒しになることになりそうですから、家族に迷惑をかけないように、また自分自身の安心のためにも、必要な軌道修正は速やかにやっておきたいと思っています。

これらの心配や不安がなくなれば、きっと自分自身のこと(治療とかやりたいこととか)にもっと集中出来ることでしょう。

遺された家族が、悲しみに浸る暇もないほど、故人が残した雑用に明け暮れせざるを得ない状況にだけはしたくないとつくづく思います。