2016年1月8日のペット検査で、肺の縦隔リンパ節に3つの癌が見つかりました。
2011年11月に右肺上部に出来た肺腺癌を部分切除していたので、多分これの再発転移だろうとのことでした。

私はこの他に2012年1月に左肺中央部にあった4センチ大の血管腫を切除、更に2012年11月に右肺下方の悪性腫瘍に対し放射線治療を行っています。

呼吸器内科の医師からは、私の状態では外科的手術や放射線治療は馴染まないので、化学療法(全身療法)を勧められました。
しかし、EFGRとALKの遺伝子検査は両方とも陰性だったので、分子標的薬は使えません。
いわゆる「抗ガン剤」を使うことになるのです。

ここで私は遅まきながら自分が肺癌患者であることを自覚しました。
数年前に手術や放射線治療をした時は、明らかに肺癌の治療であったにもかかわらず、自分が癌患者だとは何故か思わなかったのです。
それは多分、完治目的の手術であり放射線治療で、癌細胞さえ切除したり焼き切ってしまえばそれでおしまいと信じていだからでしょう。
その時点では、この先再発したり転移したりするかも知れない…という不安は全くありませんでした。

だから今回、転移した挙句化学療法しか道はないと告げられた時は、「あぁ、とうとう私は癌患者になったんだ…」とあらためて実感したのでした。

それからの私はひたすら勉強しました。
癌について
治療法について
抗ガン剤の副作用と効果について

たくさんの本を読み、何度もネット検索しました。