中国の55少数民族をまとめて一気に学ぼう | 中国と中国語が好き!

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中国は中国人の住む国だと思っている人が大半だと思いますが、その“中国人”、実は56の民族から成り立っているんです。

 

そのうち55民族は少数民族としてカウントされています。

 

今回は中国の少数民族について、基礎的な情報をまとめてお届けします。

 

中国に住む55の少数民族

 

中国に住む56の民族のうち、約90%を占めるのが漢民族です。

 

漢民族を除いた55民族が少数民族と呼ばれています。まずは55民族を見てみましょう。

 

アチャン族(阿昌族) 、イ族(彝族)、ウイグル族(維吾爾族)、ウズベク族(烏孜別克族)、エヴェンキ族(鄂温克族、オウンク族)、オロチョン族(鄂倫春族)、回族(ホウェイ族、フェイ族)、カザフ族(哈薩克族、ハザク族)、キルギス族(柯尔克孜族、クルグズ族)、高山族、コーラオ族(仡佬族)、サラール族(撒拉族)、ジーヌオ族(基诺族)、シェ族(畲族) 、シベ族(錫伯族、シベ族)、ジン族(京族、越族、ベトナム族)、スイ族(水族)、タジク族(塔吉克族)、タタール族(塔塔尔族) 、タイ族(傣族、ダイ族) 、ダウール族(達斡尔族)、チベット族(蔵族)、チャン族(羌族)、朝鮮族、チワン族(壮族) 、チンプオ族(景頗族)、トゥ族(土族)、トゥチャ族(土家族)、トーアン族(德昂族、旧称パラウン族)、トーロン族(独龍族) 、ドンシャン族(東郷族) 、トン族(侗族)、ナシ族(納西族)、ヌー族(怒族)、ハニ族(哈尼族)、バオアン族(保安族) 、プーラン族(布朗族)、プイ族(布依族)、プミ族(普米族)、ペー族 (白族)、ホジェン族(赫哲族、ホーチォ族) 、マオナン族(毛南族)、満州族(満族)、ミャオ族(苗族)、ムーラオ族(仫佬族)、メンパ族(門巴族)、モンゴル族(蒙古族) 、ヤオ族(瑶族)、ユグル族(裕固族)、ラフ族(拉祜族)、リー族(黎族)、リス族(傈僳族)、ローバ族(珞巴族) 、オロス族(俄羅斯族、ロシア族)、ワ族(佤族) あまりの数に圧倒されますね。

 

日本でなじみがあるのは、地名が民族名になっているウイグル族やタイ族、、チベット族、朝鮮族、モンゴル族などでしょうか。

 

 

少数民族が多く住むエリア

 

これらの少数民族が住んでいるエリアは中国全土にまたがっていますが、一般的に少数民族が多いといわれているのは、四川省、雲南省、貴州省、広西チワン族自治区などです。

 

また、今挙げた広西チワン族自治区のように、少数民族の自治を認めた区が内モンゴル自治区、チベット自治区、新疆ウイグル自治区、寧夏回族自治区と5つあります。

 

特に雲南省は20近い少数民族が暮らしているといわれる、少数民族が非常に多いエリアです。

 

少数民族の人口分布

 

では、どの少数民族の人口が多いのでしょうか? 今回参考にするのは2000年に調査され、2008年に発表された中国統計年鑑です。

 

まず人口が最も多い少数民族はチワン族、なんと1,600万人です。“少数”と呼ぶのは憚られるほどの人口ですが、圧倒的多数の漢民族に比べれば、たしかに少数かもしれません。

 

ちなみに、1,600万人という数字はオランダの人口とほぼ同じ。やはりすごい人数ですね。

 

第2位は満州族、1,000万人です。こちらもすごい。第3位は回族、980万人。比較対象になるかは不明ですが、2010年の神奈川県の人口が約900万人です。

 

一方、ほんとうに“少数”の少数民族はといえば、チベット自治区に住むローバ族が約3,000人。日本では群馬県川場村の人口が約3,000人とのことですが、正直ピンときません……。

 

 

いかがでしたか?

 

今回は中国の55の少数民族を知る基礎的な情報をまとめてお伝えしました。中国は広大な大地にさまざまな民族が住んでいて、人口差が激しいということが分かりましたね。

 

今後、中国について学ぶ際の参考にしてください。