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紙の月 角田光代
銀行で働く女性が横領するお話。原田知世のドラマ、宮沢りえの映画、どっちものめり込んで見ていたので、とっても気になっていた原作です。お金ってたくさんあっても満たされない。心の隙間を埋める道具みたいに感じられて、色んな登場人物と重ね合わせながら我が振り直してしまう作品です。どの人物にもなれそうでなりたくないなと紙一重な所が引き込まれてしまいます。
ドラマの方が原作にかなり忠実。映画は主役だけに絞って話しが進み原作にはない部分がだいぶ散りばめられているのですが、横領がバレるかも⁈なシーンは見応え抜群です!主演はどちらも雰囲気作りが上手な女優さんなので見比べるのはとても楽しかったです。個人的には映画の田辺誠一が役柄のイメージにピッタリ重なって最高でした。こんな風にあれもこれも楽しめるのは原作がやっぱり面白いからにつきると思います!