栄養指導で実際やってみて思ったこと | 気ままな管理栄養士の勝手にアウトプット

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今までで学んだこと・復習したいこと等を気ままにアウトプットしていきます。
※ほんとに気ままに発信しているので、参考になるかどうかはご自身で判断下さい。(責任は負いかねます…。)

栄養指導は最近やりはじめたので、まだ数えられるほどしかやってませんが、そんな新米でも思うことはありまして。

 

実際にやってみてから感じた事が多々あるので、ワタクシ個人の主観でまとめてみたいなと思います。

 

本記事は、筆者が独自で調べたものに加え、管理栄養士として働いた経験を併せたものです。出来る限り根拠のある情報を心がけていますが、筆者自身の誤解や知識不足により間違いがあるかもしれません。この記事を見てそのまま何かに活用したり、判断したりすることはオススメしません。

 

  栄養指導やってみて思ったこと

さっそく、思ったことをつらつらと書いてみます。

これがあってるかどうかは知らんけど。笑

実際栄養指導やってみたイチ栄養士(始めたばかりだけど)がどんなこと考えてるか位は伝わるかなぁと思います。

 

  1. 結構時間はない
  2. 指導というよりコミュニケーション
  3. 性格見て話し方を変えるのも必要
  4. 患者さんがやる気のない時は注意
  5. 話は脱線しないように注意する
  6. 文字多い資料は飽きちゃう
  7. 1個でも伝えられたら御の字である

 

1.結構時間はない

 

1回の時間は30分~45分程度。「結構時間ありそう!」と思われるかもしれませんが、意外と少ないんですよね。
指示のある内容にもよりますが、基本的にはすぐ「自宅での食事について!」の話ではなく、なぜ食事を気をなきゃならないのか病気について簡単に説明したり、今までの食事の聞き取りを行ったり(事前に聞ければなくて良いですが)する必要があります。
そのあとに病院食の話やら、今後の食事の事やらを話していると、まぁ時間が足りない。笑

何回か栄養指導があればいいんですが、1回こっきりの時は特に厳しい。
要点をまとめ、簡潔に伝える必要があります。

2.指導というよりコミュニケーション

 

栄養指導っていうと、わりかし栄養士がずっと話してるイメージあったんですけど、やってみるとそうでもない。
話すは話すんですけど、やっぱり本人に色々話してもらわないと、普段の食事や本人の価値観的なものがわからない。それに一方的に話してたとしてもまぁやらないだろうなと思うんです。
なので伝えたいことはイメージしといて、それ以外は聞いてる。そして、所々でこれどう思いますか?知ってますか?できそうですか?とか色々質問しながら、どうやったら気をつけてくれそうか探っていく。
先輩には「基本患者さんの話聞いてればいいよ」と言われましたが、実際やってみて、体感的には半々がいいくらいかなぁと思っています。

3.人によって伝え方を変えるのも重要

 

これすごく難しいなと思ってるやつ。笑

理由はいくつかあって、1つは人によって「やろう」と思うスイッチが違うこと。
最初からやる気満々の人はいいんですが、食事とか考えるのめんどくさい人、そもそも必要だと思ってない人、退院したら好き放題食べるのが楽しみな人などなど…色々います。
なので、やる気スイッチを探していくのは大事かなと思います。(例えば病気の危険性について認識が甘い人には、ちゃんと伝えるとか。あと結構頑固な人は、あまり否定はせずに進めていくとかそんな感じです。)


あともう1つは人によって理解度が違う事。もともと自分の体にすごく気を遣っていたり、病気をきっかけに色々調べていたりする人は、1回話した内容でもすんなり理解できたりします。(調べすぎてあんま聞いてくれない時もあるけど。笑)

逆に、あまり理解力がない(といったらちょっと失礼ですが…)というか、あまり病気や食事のことを考えたことがない方は、なかなか話が入っていかなかったりします。そういう場合はとにかく分かりやすく、ゆっくり、そして何回も同じことを繰り返し言って、丁寧に伝えていきます。

4.患者さんと家族の意識が違う時は注意

 

入院してる患者さんは、退院後にあれしたいこれしたいと色々楽しみにしてるものです。
そんな中でたまに、家に帰ったら食を開放させたいと思っている人がいます。

  • やっとお酒が飲めるぞ~
  • 帰ったらまずラーメン、マック、我慢してたの食べたい
  • 買えるときにお菓子買いに行っとこうかな

こう言った場合、我々管理栄養士としてはリスクを伝えていくのは当然のことですが、厄介なのが栄養指導で家族も同席されてて、意見が食い違ってる場合なんですよね。
例えば旦那さんが入院されて、退院後は奥さんが食事を用意するパターン。(よくあるやつ)
【旦那さんは帰ったら浴びるほど酒飲みたい】
【奥さんは旦那さんが心配、禁酒して欲しい】
この状態で栄養指導するとどうなるかというと、夫婦喧嘩になる可能性があります。笑(リアルに夫婦喧嘩を目の当たりにしたことあります)

これを回避するの中々難しいなと思ってるんですが、こういう時はとにかく本人は否定せず、奥さんに配慮していく必要があります。

5.話は脱線しないように注意する

 

これは体感的な話になっちゃいますが、栄養指導でも普通に患者さんと話すときもそうなんですけど、話を聞くと、色々話したい人がほとんどです。1聞くと10ぐらい話す人もざら。ほんとは時間をかけて聞いてあげたい所なんですけど、限りある時間なんでそうもいっていられない。

キリが良いところで話を修正するよう働きかけていくことは大事かなぁと思います。

6.文字多い資料は飽きちゃう

 

栄養指導では疾患、患者さんによって色んな資料を見せますが、基本文章は少なく、イラストの多いものを使っています。また、資料は1つの話に対して1枚で収まるように工夫します。
なぜなら長ったらしくても飽きてしまうし、文字ばかりだとなかなか読む気になりにくいだろうなと思うからです。なので文章は簡潔に、イラスト多めで資料は少なくして説明できるように工夫するのは大事かなと思います。

6.1個でも伝えられたら御の字である

 

ついあれもこれもと話したくなっちゃうんですけどね。指導といって何個も詰め込んでお伝えしても、出来る人もいるとは思いますが、正直食事を用意する側の人にとっては結構しんどいと思います。頑張りすぎて疲れてしまったり、出来ない事にいら立ってしまってもよくないので、まずは2〜3個からでも始めてみましょうと低いハードルを提示します。

ただ、食は好きにしたいために、お話ししていても中々聞いてもらえないこともあります。(アタクシの実力不足なのかもしれませんが…)
そういう場合は、せめて1つだけでも何かを変えられるよう、色々とお話を聞いて、できそうな事を探します。

そへで話し合いがあったうえで、1つでもできることが見つかればいいかなと思います。

  栄養指導で1番大事だなと思った事

 やっぱりコミュニケーションケーションですかね。


自分自身の事で考えてみると、相手が気に入らなかったり嫌だなと思っていると、相手の話が耳に入ってこない時ってありませんか?

栄養指導もそうで、話す管理栄養士が気にいらなかったり嫌な事言われるなと思ったら、心を閉ざしてしまうと思うんです。


だからこそ、患者さんが話しやすいような空気づくりやコミュニケーションが重要かなと感じます。

 

  まとめ

 

今回の話の要点としては

  • 栄養指導は結構時間はない
  • 指導というよりコミュニケーション
  • 性格見て話し方を変えるのも必要
  • 患者さんがやる気のない時は注意
  • 話は脱線しないように注意する
  • 文字多い資料は飽きちゃう
  • 1個でも伝えられたら御の字である
  • 結論、栄養指導はコミュニケーションが1番大事
 
自分自身栄養指導は色々と模索中で、もっと勉強したいなと思っている所です。
れからも精進していきたいなと思います。