ある日、フジテレビのディレクターから電話があった。
ええええええ?
あの?
フジテレビ?
オカンにいったい何の用事かな?
とうとうバラエティ番組に出れるのかな?
期待は膨らむ。
さすがにバラエティではなかったが、Mr.サンデーの取材だと言うではないか。
あの宮根さんが出ている番組だ!
しかも、不登校ひきこもりではなく教育虐待についての話が聞きたいと。
そうきたか〜
教育虐待といえば、二年前、NHKの『ウワサの保護者会』に出たときも、その特集だった。
思えば自分が次男に対してしてきたことは教育虐待だったと初めて自覚したのは、あの番組がきっかけだった。
自分が虐待の加害者と言われることに抵抗が無いと言えば嘘になる。
しかしこの2年間いろんな親たちから話を聞いてきたオカン。
どうやら自分がやったことはそれほど特殊なことでも珍しいことでもなく、むしろ日常的に家庭において行われていることなのかもしれないと思うようになった。
多くの親たちは我が子との関わり方で悩み不安になり、追い詰められている。
それがしばしば子どもへの虐待となり、親も子も苦しむ。
オカンがメディアに出て語ることで、少しでも苦しむ人の助けになれるなら。
なんて、偉そうなこと言ってるけど、結局は出たがりなだけよ😁
一応次男にもMr.サンデーに出てもいいか聞いてみた。
そしたら、全然いいよ、と。
え?だって、教育虐待の被害者なんだねって言われちゃうかもよ。
人から虐待された人だって指差されちゃうかもよ。
「それがどうかしたか?
本当に刃物で刺されたら困るけど、言われるくらいどうってことないよ。」
と言って次男は、不敵な笑みを浮かべた。
というわけで、Mr.サンデーのディレクターがワラタネスクエアにやって来た!